ナイジェリアに宇宙人が襲来? SNSで動画が拡散、警察が対応する事態に!
ナイジェリアに、ついに宇宙人が侵略してきた(?)とされる動画がSNS上で拡散され、現地がパニックに陥っているという。
問題の動画は数日前に同国のカティナ州で撮影されたもので、男性が道路脇を歩く巨大なヒューマノイド型生物を遠目から観察する様子から始まる。その生物は最初大きな体を折りたたむようにして屈んでいるが、やがてふらつきながら立ち上がる。体や手足は細く全身は茶色で、筋張っているようだ。小さな頭部には大きな目と、短い触手が生えているのが確認できる。撮影者は道を挟んで様子を伺いながら、「悪魔がカティナ州を襲っている」と口走る。だが、声を聞き付けたのか怪物のような宇宙人は男性の方を見ると、ぎこちない動きで突進してきた。慌てて男性はその場から逃げ出したようで、一度画面は乱れて途切れる。
再びカメラが戻ると、今度は撮影者の男性が円形のベンチの中に隠れながら宇宙人の様子を伺っていることがわかる。宇宙人は男性を探しているのか、立ち上がって少し周囲を見回した後、急に屈み込むと四つん這いになって画面奥へと猛スピードで走り去る。よく見ると遠方の空にはUFOらしき並んだ光が雲の向こうに浮かんでいることから、宇宙人を迎えにきたようだ……。
この映像がネット上に公開されるや否や、ナイジェリアのSNS上で瞬く間に拡散され、多くの住民が本当に宇宙人が侵略してきたのだと信じ込んでしまったのだ。この宇宙人動画は恐らく多くの人が予想した通り、単なるCG映像だ(よく見ると前半と後半で宇宙人のモーションがほぼ同じところがある)。しかしCGの出来が良かったのか、男性の演技も上手かったのか騙される人が続出。特に撮影された地域では騒動となってしまったのだ。
この事態を受け、カティナ州警察は住民の混乱を鎮めるために声明を発表した。当局はSNS上に「宇宙人によるカティナ侵略を描いた映像が出回っている」ことを認めた上で動画の内容が真っ赤な偽物であると断言。動画は「一部のいたずら好きな人々による、州民が享受している相対的な平和を破壊しようとする試み」だと断じ、市民に対し「パニックにならず、偽ビデオとその悪意のある内容を無視するように」と呼びかけている。
創作でパニックが起きた事例といえばウェルズのSF小説である「宇宙戦争」の侵略シーンを朗読劇として放送したところ、本当に宇宙人が攻めてきたと誤解した人たちが続出するという事件が1938年に起こった。現在ではこういったフィクションに騙される人も減りっているが、それでも規模によっては同じような混乱が起こりうるということを示唆した事例と言えるかもしれない。
参考:「Coast to Coast AM」
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)の記事一覧はこちら
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2024.10.02 20:00心霊ナイジェリアに宇宙人が襲来? SNSで動画が拡散、警察が対応する事態に!のページです。ナイジェリア、地球侵略、SNSなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで