虫が食べて死ぬものを人間が食べて大丈夫？ 遺伝子組み換え食品の「基本のキ」

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■GMOについて知る必要性

画像は「パパ、遺伝子組み換えってなぁに？
オフィシャルサイト」より

　日本では表示義務の対象となるのは、大豆、とうもろこし、ばれいしょ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜やパパイヤの8種類の農産物と、これを原材料とする33食品群の加工食品等。ただし、主な原材料（原材料の上位3位以内でかつ、全重量の5％以上を占める）でない場合は表示義務はありません。なお、油（高オレイン酸遺伝子組換え大豆を原材料として使用した大豆油等を除く。）やしょうゆなど、組み換えられたDNAやたん白質の検出が不可能な食品に対しては、遺伝子組換えの表示義務がない。つまり、遺伝子組み換えではないと表示されていても非GMOであるとは限らない。

　食の安全は人類全体に直接かかわる事柄だ。GMOが安全なのか危険なのかはっきりしていない現在、必要以上に、またはやみくもに警戒することはないだろう。今は、消費者一人ひとりに冷静な判断が求められている。そのためには知識が必要になる。『パパ、遺伝子組み換えってなぁに？』は、その入り口として最適な映画といえるだろう。気になった人はぜひ映画館に足を運んでみてほしい。
（文＝近添真琴）

『パパ、遺伝子組み換えってなぁに？』
（2013年 / 87分）
監督：ジェレミー・セイファート
出演：ジェレミー監督のファミリー、ジルエリック・セラリーニ、ヴァンダナ・シヴァ
配給：アップリンク

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