>  > 「アルバムは射精した精子」「不審死を遂げた親友への鎮魂歌も」

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原昌和

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白神じゅりこ

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Memories to Go』asian gothic label

the band apart」(通称バンアパ)とは、日本の4人組ロックバンドである。さまざまなジャンルを超えた洗練された音楽、高度な演奏技術で日本だけでなく海外の音楽ファンをも魅了し、高い支持を得続けている。そのメンバーの中でもひときわ異彩を放つのが、ベーシストの原昌和(はら まさかず)氏である。作詞・作曲も手がけ、数々のヒット曲を生み出している男。まさに原氏は、バンアパにとってなくてはならない影のブラックリーダー的存在なのだが、近年は音楽だけでなく怪談の才能も発揮し、数々の怪談ライブに出演。そこに目をつけたトカナは今回、ニューアルバム「Memories to Go」の制作裏話とあわせて心霊体験について語ってもらった。前編は制作裏話!


■アルバムは射精した精子

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――7月19日に発売された「the band apart」のニューアルバム「Memories to Go」は、日本語と英語の歌詞が半々ぐらいで入っていますね。

原氏 僕らもともと英語の曲が得意で、昔は英語の歌詞しか書かなかったバンドなんですよ。『2012 e.p.』で初めて日本語を取り入れて、そこからですね。今回は、英語と日本語ハイブリッドのアルバムです。


――バンアパの曲は、基本的にアシッドジャズの要素が入っていると思うんですが。

原氏 ありがとうございます。確かに、アシッドジャズのマイナーとメジャーを行き来する変調感と言うのは、意識していますね。


――今回のアルバムは、2年半ぶりになるんですよね?

原氏 2年半ぶり…なのかな。インタビューなのにほんと申し訳ないんですけれど、アルバムって射精した精子でしかないんです。調べれば分かるんですが、覚えてないんですよ。(※約2年半ぶりです)。


――なるほど「出し切った後」という感じで、もう次の作品のことを考えているわけですね。

原氏 “資金繰り”として新しい作品を出さなければ…と考えていますよ(笑)お金ないと困るからね!


――なんと! 現実的ですね(笑)

原氏 バンドって言っても、僕らはいわば中小企業みたいなもので。このぐらいのスパンで出しておかないと……というように、楽曲制作のプランを練らないといけないんです。メジャーレーベルになってからは、所属会社がビジネスプランを提示してくるし、そういう意味ではプレッシャーもあって、大変ですね。


――楽曲制作で意識していることはありますか?

原氏 『売れろ!』というのはすごく思います。『売れろ!』と思うと、『いい曲作んなきゃ』って思うじゃないですか。でも、『いい曲』となると、どうしても自分の趣味になります。結局、いい曲を作ったとしても、売れる方に向かって行くかどうか分からないんです


――自分が好きなのものと他人が良いと感じるものは、違いますからね。ただ、長く音楽に携わっていると、売れる曲というのが自然と分かるようになるのでは?

原氏 それは分からない。分かる人もいるのかもしれないけど、俺って一般受けしてる音楽でもたまに強烈にムカついちゃうときがあるんですよね。いわゆる“感謝系の歌”とか大っ嫌いで。


――なんとなくわかる気がします。日本のヒップホップはどうですか?

原氏 日本のヒップホップは、好きなのもいっぱいありますよ。でもやっぱり、“ありがとう・感謝の気持ちがあふれ出る系”には反吐が出る。綺麗事を言うんじゃねえという違和感よりは、『つまんねえんだろーな。この人と遊んでも』という、ただそんだけのことですが。


――原さんは楽曲に何を求めてるのでしょう?

原氏 何と言うかなあ。日記を垣間見ている感じというのが、僕の音楽を聞く感覚なんです。たとえば、外国の人が音楽をライフワークとして作っていたりするじゃないですか。こういう風土で暮らしている人って、こんな感じの音楽になるのかなあ……といろいろ想像を膨らませて旅をするような気分で聴いていたいのです。だからなのかな、“ただ単に感謝を垂れ流すな”と思っちゃうんですよね。

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