>  >  > 阿蘇大橋が“投身自殺の名所”だった理由が怖すぎる

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小倉門司太郎

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阿蘇大橋

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阿蘇大橋

 2016年(平成28年)4月14日とそれ以降に熊本県と大分県で発生した熊本地震では、熊本県内で50人が死亡した。気象庁の震度階級では、最も大きい震度7を観測する地震が4月14日夜と4月16日未明に発生している。後者は、「本震」だった。

 この地震による文化財への被害は、自治体指定のものを含め300件を超えた。国の特別史跡である熊本城では、石垣が6か所で崩れ、長塀が100メートルにわたって倒壊した。また、熊本県阿蘇郡南阿蘇村にある立野集落と南阿蘇村河陽字にある黒川集落をまたぐ位置に架けられていた阿蘇大橋は、4月16日に起きた「本震」で発生した大規模な土砂崩れで崩落した。

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阿蘇大橋の下を流れる黒川

 1971年に開通した阿蘇大橋の全長は205.9メートル。その高さは、76メートルに及ぶ。開通当時、橋に塗られていた赤い色から「赤い橋」と呼ばれていたが、実は、そのことが後に不幸な運命を引き寄せてしまった。1981年から2011年12月までの30年間に59件の投身自殺が発生。「ここから身を投げれば絶対に死ねる!」という噂が広まると、自殺志願者が訪れるようになった。立野集落で農業を営む50代の男性は話す。

「『オレンジ色や赤い色の橋は、自殺志願者を誘い込む原因となる』と言われていたそうですね。そのような色に塗ってしまったことから、自殺するための場所を探していた人たちを呼び込んでしまったのでしょう。当時は、まだインターネットのない時代でしたが、『ここから身を投げた人は、絶対に助からない』という噂が広まっていました。自殺志願者は、正気でここに来ることはありません。この高さを見てホッとしたことでしょう。喜んで飛び降りていったのでしょう。飛び降りても遺体が見つかるケースはまれでしたね。(阿蘇大橋が架けられている)黒川が注ぎ込んでいる有明海で発見されることの方が多かったです」

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自殺防止用のネット柵「Daily Mail」より引用

 熊本県は、阿蘇大橋での飛び降り自殺が相次ぎ、“熊本県最凶”の自殺スポットとなってしまったことを受け、1990年に橋の両端に約1.5メートルのネット柵を、2002年には、高さ約2メートルのフェンスをそれぞれ設置している。また、1994年には橋の塗装を灰色に塗り替えている。橋のたもとには、地元の住民によって、自殺志願者を思い留まらせるための「まてまて地蔵」も設置された。しかし、阿蘇大橋が自殺に適している場所であることに変わりはなかった。

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