「ここなら絶対に死ねる!」熊本地震で崩落した阿蘇大橋が“投身自殺の名所”だった理由が怖すぎる!
阿蘇大橋の崩落前、「自殺者の霊が棲みついているレストランの廃墟がある!」という噂がまことしやかに語られていた。その建物は、阿蘇大橋のすぐ南側にあった。熊本市在住のIさん(24)は、肝試しをするためにこの廃墟に潜入しているが、一緒に行った友人の身に、信じられないことが起こっている。
「数年前の夏、『赤い橋』に行くことになって、高校のときの友だちを誘ったんです。現場に着いたのは、午前1時頃だったと思います。噂されているほど恐くなかったので、レストランの方にも行くことにしたんです。で、このとき何を思ったのか、友人がトイレの鏡を外して持って帰ってしまったんです。僕はイヤな感じがしていたのですが、彼は気にしていない様子でした。しかし、それが原因となって、大変なことが起きてしまったんです。2カ月くらい経った頃、鏡にヒビが入ったんです。すると、その1週間後に、彼の祖母が亡くなりました。おかしなことは、それだけでは済みませんでした。祖母の葬儀が終わってから2週間ほど経つと、今度は、妹が交通事故に遭ったんです。友人は、“鏡が不幸を呼んでいる”と察して、慌てて鏡を返しに行きました。考えてみれば、この鏡は自殺者の姿を『目撃』しているワケですよね。それを考えると、何が起きてもおかしくなかったと思います……」
地元の人たちは、暗くなってからこの廃墟に近づくことはなかったという。自殺者の霊が棲みついていると考えられていたからだ。南阿蘇村在住のYさん(28)も、身の毛もよだつような体験をしている。
「4年くらい前の夏、大学時代の友人を連れて肝試しに行ったんです。そのとき橋の中央あたりを散策していると、友人の彼女が半狂乱状態に陥りました。『おかぁさん、おかぁさ〜ん』などと叫びながらフェンスをよじ登り始めたんです。ふたりで体を押さえたのですが、大変なことになるところでした。あのレストランに棲みついている霊にとりつかれたのでしょうか……」
2016年4月16日に起きた熊本地震の「本震」では、阿蘇市在住の大学生が行方不明となっている。阿蘇大橋付近を車で通行中、不運にも大規模な土砂崩れに巻き込まれた可能性があるとされ、警察や消防による捜索活動が行われたが発見には至らなかった。その後、大学生の家族や友人らの手によって独自の捜索が行われ、同年8月に阿蘇大橋の下流で遺体が収容されている。
新設される阿蘇大橋は、元の位置より下流に架けられることが決まっている。その長さは、345メートルとなる。今年8月27日には、それに先立って阿蘇大橋の迂回路として、阿蘇長陽大橋を含む村道・栃の木~立野線“長陽大橋ルート”が応急的に開通している。このルートの復旧によって、立野地区にある立野交差点と南阿蘇村役場の間の所要時間は40分から10分に短縮された。
橋のふもとにあった「まてまて地蔵」は、長年、自殺した人たちを見つめてきた。しかし、自殺を思いとどまらせるような力は持ち合わせていなかった。阿蘇大橋から飛び降り自殺をした人たちと熊本地震の「本震」で尊い命を落とした大学生に手を合わせたい。合掌。
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2024.10.02 20:00心霊「ここなら絶対に死ねる!」熊本地震で崩落した阿蘇大橋が“投身自殺の名所”だった理由が怖すぎる!のページです。自殺、小倉門司太郎、阿蘇大橋などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで