大津いじめ自殺事件で浮上した「第3の少女」 ― 原因は、彼女が放った“ある言葉”だった?

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 2011年10月、琵琶湖畔に佇むのどかな住宅街で、1人の少年が命を絶った。

 地元の市立中学に通っていた当時13歳の少年は、14階建ての自宅マンションから“死のダイブ”を敢行した。

 その前日、少年は3人の同級生にメールを送っていた。

「もう俺死ぬわ」

 悲痛な心情を訴えた相手から、少年は苛烈ないじめを受けていた。

 死の3日前にはいじめの主犯格だった同級生3人が、少年の自宅を訪れて貴金属や財布を強奪するなど、いじめはほとんど犯罪に近いような行為にまでエスカレートしていた。

「日常的に殴る蹴るの暴行を受けていたほか、蜂の死骸を食べさせられたり、自慰を強要されられたりもしていた。しかも、主犯格の3人は、少年の自殺後も反省する様子も一切なかった。『死んでよかった』と周囲に吹聴し、顔写真に落書きまでしていたというのです」(当時事件を取材した全国紙社会部記者)

 事件からすでに3年が経った。加害者の家族はすでに大津を離れ、事件の記憶も徐々に薄れてきてはいるが、地元には、その“傷痕”がいまだに生々しく残っている。


■第3の少女が放った言葉

 いまだに事件のことをタブー視する者は多いというが、その理由のひとつが、いじめの発端となったとされる「第3の少女」の存在だ。

「表沙汰になることはありませんでしたが、事情を知っている学校関係者の間では、ある少女が放った一言が、いじめのきっかけになったのではないかという話が囁かれているのです」(事件を取材した週刊誌記者)

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