96%の的中率で「死期を予測する」スパコン! 医師の診断ミスも指摘できる可能性=米

 自分の死期が迫っているのがわかる!? テクノロジーの進歩は吉と出るのだろうか、まるでデスノートの死神を彷彿させるスパコンが話題になっている。


■スパコンが96%の的中率で患者たちの死期を予測

96%の的中率で「死期を予測する」スパコン! 医師の診断ミスも指摘できる可能性=米の画像1BBC」の記事より

 米ボストンにあるベス・イスラエル・ディーコネス医療センターの救急病棟。このセンターの医師らが創り出した人工知能を搭載したスーパーコンピューターはなんと重篤患者の死亡予測を計算するのだという。

 コンピューターの開発リーダーであるスティーブ・ホーン医師はBBCニュースに対し、「我々は96%の的中率で患者たちの死期を予測します。コンピューターが死亡を予測すると、その方達は死が近い……つまり30日以内に亡くなる高い可能性を示しています」とコメントしている。

 病棟では患者に器具を取り付けて3分毎に酸素濃度から血圧まで必要なデータを全て測ってモニター(監視) している。また、同時に患者の病歴や過去の治療の際に受けた薬歴の情報も全てデータ管理する。医療センターではこの30年間の、延べ25万人以上の患者の情報を登録しており、スーパーコンピューターでこれらのデータを瞬時に分析し有効に活用することで迅速な診断と治療に役立てるという。

 死期が近い人を予測すると聞くと思わずぎょっとしてしまうが、スーパーコンピューターのそもそもの目的はあくまで治療の向上のためで、今後医師にとって仕事の右腕となるべき心強い存在なのだとホーン医師は主張している。なんと、医師が下した診断が間違っている場合には正しく指摘することさえできる可能性があるというのだが……。

「私達の目指すゴールは人工知能が臨床医にとって代わるものではなく、総合的に患者をケアする能力をアップさせるためのものなのです」(スティーブ・ホーン医師)

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