巨大な泡に覆われた町 ― バンガロールを襲った「泡の津波」の正体とは?=インド

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■日本でも発生していた?

tsunamifoam3.JPG画像は「YouTube」より

 インドという土地柄さもありなん……と思いきや実は日本でもかつて同様の環境問題が。合成洗剤が普及した1960年代には家庭や工場からの汚水が川や湖に大量に流れ込み、泡が消えずに残って、魚などの生態系に悪影響を及ぼすという汚染問題が起こったのである。

 ベランダ湖と同じく、当時の多摩川は家庭排水で泡まみれになっていたり、1970年代には琵琶湖で赤潮が大発生してしまうなど深刻な問題となったことがあったのだ(その後は微生物によって分解されやすい洗剤の開発や下水処理場の整備などの対策が行われていった)。時代差はあるが、全世界で起こりうる問題なのである。

 話をインドに戻すと、前述のゴヴァン氏は現在ボランティアを募って湖の浄化作業に関わっているが、この大きな環境問題を解決するハードルは非常に高く、ボランティアたちも失望の色を隠せないようだ。

 湖には現在も毎日およそ5億リットルもの生活排水や工場からの汚水が、ほとんど未処理のまま流出されてきているそうだが、現地自治体によると2017年以降に新たな汚水・下水処理設備が完成するまでは現状を改善するのは難しいという。

 泡には有毒性の物質が多く含まれているため、人が触れると人体に影響を及ぼす恐れがあり、すでに重度の発疹、頭痛、めまい等の症例も多く報告されている。経済発展を続ける“インドのシリコンバレー”とも言われるIT大都市バンガロールだが、環境問題の改善には今後どう向き合っていくのだろうか……。
(文=Maria Rosa.S)

参考:「Express」ほか

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