「墜落事故で乗客が死なない旅客機」が画期的すぎる! 客室部分を丸ごと放出?
■画期的構想だったハズが……!
一見したところ完璧にも感じられるタタレンコ氏の構想、実はほかの専門家たちに言わせれば“穴だらけ”で非現実的な絵空事にすぎないという。
その指摘によると、タタレンコ氏の構想は、まずキャビンを切り離すときに残される機体(主翼、尾翼、コックピット部分など)が受ける衝撃をまったく考慮していないうえ、何よりもパイロットの命を助けることができない。そしてキャビンも部分も、山肌などの急斜面に落下したり、ビルなどに衝突してしまえば、安全な着地など到底不可能。ほかにも、航空機の機体強度を高めるために連結部分はできるだけ少なくするべきであり、その点に関しても「切り離せるキャビン」は致命的欠陥となるようだ。
■発案者「誰もが私の飛行機に乗りたがっている」
しかし当のタタレンコ氏は、このような批判もどこ吹く風。自身の構想する航空機に対して、絶対的な自信を抱いているようだ。彼が独自に実施したアンケート調査によれば、およそ95%の人々が「たとえ航空券に高いお金を払ってでもタタレンコ氏の旅客機に乗りたい」と回答したとのこと。
それに加えてタタレンコ氏は、3年前にも“墜落事故で乗客が死なない”旅客機を構想し、大々的に発表していた。前回彼が披露した旅客機は、緊急時に航空機の“お尻部分”がパカっと開き、そこからカプセルのようなキャビンが放出される構造となっていた。このアイデアにより特許まで取得したタタレンコ氏だったが、航空機で爆発が起きた場合やロケットによる襲撃を受けた時の安全性に難があるとの指摘を受け、今回はそれらの弱点を克服、満を持して発表した改良バージョンだったというわけだ。(それでも爆発やミサイルを前にしてはひとたまりもないのでは……との思いも込み上げてくるが)
果たして、タタレンコ氏の構想した画期的旅客機が、ボーイング社やエアバス社に採用され、実際に世界の空を飛び回る日はやってくるのか? いずれにしても、世の航空ファンにとっては胸が熱くなる話だろう。
(編集部)
参考:「Independent」、「The Daily Mail」、ほか
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