借金、虐待、DV…国が見捨てた「非エリート風俗嬢」の実態! 坂爪真吾インタビュー

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――「デッドボールのジレンマ」を克服するためには何が必要なのでしょう?

坂爪 風俗でない世界、つまり表社会とのつながりが重要です。しかし法律上「有害業務」「青少年の健全育成に反する仕事」であるこれらの仕事が社会的信用を得ることは難しく、表社会の人材や制度を利用することは困難です。

 また、いくらこうした性風俗店が、生活が苦しい女性たちのセーフティーネットとして事実上機能していても、性サービスや擬似恋愛を売りにしているため一定のリスクはつきものです。そこで福祉と連携し、社会問題化する必要があるという結論に達しました。

――確かに母乳や妊婦を売りにする店は託児所があり、デッドボールも他の店では採用されなかった女性を身分証明書があれば採用するなど、ある種の福祉の役割を担っているわけですね。ですが、激安風俗に勤務する彼女たちはどうしてこれまで福祉に半ば見捨てられてきたのでしょうか?

坂爪 ひとつは福祉の怠慢があると思います。たとえば役所に勤務しているソーシャルワーカーは、受付窓口に座ってひたすら待っているだけです。つまり、困っている人たちが自ら窓口に相談に来なければ相手にされない。

 また、風俗で働いている女性たちは、風俗で働いているとは言いづらい面があるので、自ら福祉の窓口へ相談には行きません。本当に困っている人というのは声を上げづらいし、相談にも来ない。

 日本には何万人ものソーシャルワーカーの資格を持った人たちがいますから、もっとこういった現場へ行ってほしいと思いますね。

――だからこそ坂爪さんはNPOの代表としてこうした問題への解決策として、ソーシャルワーカーや弁護士を伴い、デッドボールで相談会を実施されたんですね。

坂爪 福祉のように困っている人を支援するというのではなく、あくまでもお店でもっと稼ぐための支援というコンセプトで、ソーシャルワーカーや弁護士さんにも協力してもらい相談会を開きました。

 福祉の視点を現場に入れたほうが、風俗で働く以外の支援策、たとえば生活保護や年金などの諸々の制度が活用できるかもしれないですしね。ただ風俗で働くだけでなく、さまざまな制度と組み合わせることでもっと幸せになるのではないかと。

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