【駆け付け警護・南スーダン】死者300人超え、5歳少年が銃乱射の可能性も…! 政府関係者「防衛省が絶望的にバカだから不安」
自衛隊はこうした事態に備えているのだろうか? 先の政府関係者は続ける。
「まず、駆け付け警護とは比較的近い場所でNGOらが攻撃された場合に駆け付ける任務ですよね。つまり、ジュバ周辺で起きた事件に対して駆け付けることです。距離が離れていたりその時の装備状況によって駆け付け警護ができないと判断した場合は“救出”という名目で日本から救出部隊が送られることになります。ですが、自衛隊トップには危機感がないので、救出方法も確立されていません。どのような装備で現地に行くのが適切で、どこの空港に行けばいいのか、果たしてその空港が安全なのか、その調査すら曖昧な状況です。本当にまったく馬鹿としか言いようがないリアリティゼロの楽観的な計画しかなくて呆れました。行くなら行くでちゃんとやれと言いたいですね」(政府関係者)
政府は「完璧に状況が整っている」と発言しているが、それは口先だけということなのか?
「準備や訓練はしていても、現場で使える戦略がないということです。公開された訓練動画もほぼ “ジェスチャー”といって過言ではないでしょうね。政府は国民の命を危険地帯に送るというのに、事態を甘く見すぎているのです」(同)
「ちなみにケニア政府は11月9日『南スーダンのPKOは構造的な機能不全に陥っている』として、およそ1000人の部隊を引き上げているんです。現在PKO部隊にはケニア、モンゴル、ガーナ、インド、ネパール、韓国、バングラデシュ、エチオピア、スリランカ、カンボジア、ルワンダ、中国が参加していますが、このようにしてPKO部隊がどんどん減った場合、最終的に日本に責任が押し付けれられる可能性はないでしょうか? 米国の強い救出要請が日本にきた場合、日本はどのような態度が取れるのでしょうか? 疑問が残ります」(同)
先のジャーナリストはこう分析する。
「そもそも、スーダンは帝国主義勢力によって常に統治され続けてきた国で、北と南の宗教が分裂している原因もそこにあります。加えて1974年にアメリカの巨大石油会社シェブロンが現在のスーダンと南スーダンの国境周辺に原油を発見したことで今の大混乱が起きているわけです。国家収入の90パーセント以上が石油収入のスーダンにおいて、資源の奪い合いは避けられません。もちろん、今の混乱に乗じて南スーダンの資源を虎視眈々と狙う米国と中国の黒い思惑があるのは間違いない。そして日本はまたもや米国にいいように使われて油田争奪戦争に巻き込まれていく状況にあるというわけです。今回、駆け付け警護の付与が決定したのには、7月に首都ジュバで起きた大規模武力衝突の際に政府軍が略奪やレイプを行ったにもかかわらず、それをPKOが傍観するだけで救出しなかったことが直接的な原因だといわれていますが、元はといえば、小泉内閣時代に自衛隊をイラクに派遣した際に駆け付け警護をしなかったことで米国が怒ったことが挙げられるわけです。日本は本当にずっと米国に利用され続けているということですね」(ジャーナリスト)
自衛隊によるPKO活動は国際社会で貢献していることをアピールする絶好のチャンスではあるが、果たしてそのためだけに高いリスクを払って行ったところで、日本にとって本質的な利点はあるのだろうか。米国のポチとして国家の尊厳を失い続ける状況は何も変わらないのではないだろうか。そもそも、準備もままならない状態で安易に“駆け付け警護”を決定するべきではなかったのではないだろうか。最も重要なことだが、スーダンにとっての本当の平和のかたちを我々は共有できているのだろうか……?
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