「ダークマター円盤による地球滅亡、いつ起きてもおかしくない」学者が警告! 最新ダークディスク理論が激ヤバ
論文執筆者の1人、米ハーバード大学で天文学を研究するマイケル・ローワン氏によれば、今回の論文は3つの要素を考慮した点がユニークだと語っている。銀河の構成要素の正確な見積もり、銀河の渦状腕(銀河をらせん状に渦巻く星の密度の高い領域)のパターン、太陽系が銀河の中心を周回する際の放射状の上下運動といった3つの要素を考慮したモデルを用いることで、6600万年前に恐竜を絶滅に導いた巨大隕石の予想が可能になったという。
このモデルがあれば、未来の隕石衝突を予測することが容易になるだろう。人類は恐竜と同じ道を歩まなくても済むかもしれない……そんな淡い希望が脳裏をよぎるが、もう1人の論文執筆者エリック・クラマー氏によると、隕石の衝突は何百万年というタイムスケールで起こるため、ひとまずのところ心配はないが、現在も太陽系はダークディスクの中を通過中であり、実はいつ隕石が衝突してもおかしくない状況にあるという。
まだまだ研究途上の「ダークディスク理論」だが、ダークマターが全く分かっていないからこそ、この理論には期待できるとランドール博士は語る。
「ダークディスク理論は物議を醸してきました。しかし、ダークマターについてほとんど何も分からない現時点では、どんな面白い理論も排除することができない。そんな声が物理学界で大きくなるにつれ、この理論が再浮上してきたのです」
3500万年周期で恐竜滅亡級の巨大隕石が降り注いでいたとは、なにやら宇宙の意志のようなものまで感じさせる現象だが、もし地球上の生命が定期的に絶滅する運命にあるとしたら、我々は一体何のために誕生し、存続してきたのだろうか……。答えは見つかりそうにないが、ただ1つ確実なのは、人類が滅亡の運命から逃れるためには、科学の英知に賭けるしかないということだろう。
(編集部)
参考:「PBS」、「Mysterious Universe」、ほか
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