出演者サエボーグ
出演者早乙女宏美/ケロッピー前田撮影
「サディスティック・サーカス」の総指揮にしてヴァニラ画廊オーナーである内藤巽氏に聞いた。
「いまの日本のカルチャーシーンをもっと面白くしていきたい。だからこそ、意識を変革していく人たちがたくさん出てくれば、変わっていくでしょう。“大人のための見世物小屋”という言葉を使い続けているのは、世間からは眉をひそめられているようなもの、あんなものを見ちゃいけませんっていわれるようなものを見せてやりたいというのがあるから。いわゆる見世物小屋って、そうものじゃないですか。でも人の心には必要なものであって、そういうところに人間の魂の安息の場があるのではないかと思うんですよ。私自身、ずっと人を驚かせるようなことをやりたいのがあったから、そこら辺は一貫しているんでしょうね」
内藤氏がいう“見世物小屋”とは、過去に実在した見世物小屋というよりは、アングラ演劇に描かれる戯曲化された禁断のエンターテインメントだという。そのような美意識こそ、ネット時代に渇望されているものかもしれない。
毎年、進化を続ける「サディスティック・サーカス」、そのますますの躍進ぶりには大拍手なのだ。
(文・写真=ケロッピー前田)
★サディスティック・サーカス 2017 Spring
4月22日23:00~ オールナイト@新宿FACE
http://www.sadistic-circus.com/
※前売チケット絶賛発売中!!
【出演者】
SQUIDLING BROTHERS (From USA)/Midori (From USA) /龍崎飛鳥 /フープ東京AYUMI /サエボーグ /POP HEADS!! /まろ /おべガス! /LA KEIKO produce Burlesque Show/早乙女宏美 /ゴキブリコンビナート /山田広野
ケロッピー前田
1965年東京生まれ、千葉大学工学部卒、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランスに。世界のアンダーグラウンドカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『ブブカ』『バースト』『タトゥー・バースト』(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。近年は、ハッカー、現代アート、陰謀論などのジャンルにおいても海外情報収集能力を駆使した執筆を展開している。前田亮一『今を生き抜くための70年代オカルト』(光文社新書)が話題に。新刊『クレイジートリップ』(三才ブックス)絶賛発売中!
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