ロニー・クレイ作品/東ロンドンの悪名高きギャング
――観賞に際しての注意点などあれば、お願いします。
「画廊として、単に犯罪者への憧れを増長するような展覧会にするつもりはありません。シリアルキラーとして刑務所に収監されている彼らもまた人間であり、その心の内側を芸術作品を通して感じてもらうことにより、個々人それぞれ自らの内面も見つめてもらうような展示にしようと企画しています。前回のシリアルキラー展のパンフレットで桐生先生が書かれていたことですが、犯罪者を冷静に俯瞰してみることで、そこからいろいろと奥行きをもって感じ、考えて欲しいですね。人によって見方はいろいろあると思うんですけど、他にはない企画展となっていると自負しています」