人を確実にゾンビにする最凶合成ドラッグ「スパイス」が蔓延! 地面を這いずり、凍るように立ち、 呼吸を消し去る! =イギリス
法の隙間を縫って社会に浸透しつつある合法ドラッグは今や珍しい物ではなくなっている。市販の薬品や日用品を混ぜて作られた粗悪な物もあり、危険極まりない使用の末に命を落とす者も少なくない。現在イギリスで社会問題にまでなっている危険なドラッグについて、4月10日付の「Daily Mail」で報じられたショッキングな現状をお伝えしたい。
■恐ろしい日常の光景!! 大都市の現状とは!?
昨今のイギリスは薬物中毒者たちが街に溢れ、まるでホラー映画のような光景が広がっている。さらにその状況は日々悪化し続けているが、その元凶となっているのが合成麻薬の「スパイス」だ。違法ドラッグに比べて入手も簡単で低価格であることから需要が増えているが、使用すればたちまちゾンビのようになってしまうという代物である。
薬物専門家たちはイギリス北東部からスパイスの流行が拡大していると警鐘を鳴らし、このことが犯罪率や死傷者の数を増加させ、警察や救急サービスの活動に支障を与えていると訴える。
現在、スパイスが蔓延しているマンチェスターでは、日々中毒者の姿に直面する住人たちの嘆きの声で溢れている。その中のいくつかを見てみよう。
街の中心地であり観光名所のピカデリーガーデンでは、満足に歩けない、まるでゾンビのような状態の中毒者や、市場の通りに面したデパート付近では通りの真ん中で凍っているように立ちすくむ人物の姿が認められる。異様というしかないその姿は、呼吸をしているように見えないのだと人々は声をそろえる。
また幼い息子を連れて公園に出向いた男性は、地面に寝転がるスパイス乱用者たちに息子が無邪気に話しかける姿を見て懸念を示す。1人ならば静かで落ち着いているように見える彼らも、複数人で地面に横たわり怒鳴り合う場面に出くわせば危険を感じずにはいられないだろう。
また、これら中毒者の状態は市街地のビジネスにも大きな影を落とし始めているようだ。花屋に勤める男性は、スパイス乱用者たちが通りに設置した屋台に倒れ込んで壊すだけではなく、鉢植えや花を台無しにするため、警備員に連行してもらうのだと嘆く。ベーカリーで働く人物は市場近くの電話ボックスでスパイス乱用者がしたであろう、大便の掃除をしなくてはならなかった。
地面を這いずり、自らの吐瀉物にまみれた人々が入り口で待ち構えている店でなど誰が買い物をするだろうか。以前は多くの顧客がいた商売も、遠のく客足をスパイスのせいだと主張してスパイス乱用者を救済するだけでなく、薬物そのものを一掃してほしいと警察や市などの関係機関に訴えているのが現状である。
■命をも奪う合成麻薬・スパイスとは何か?
スパイスは2004年頃からイギリスをはじめとする欧州で売られるようになり、2006年には需要が増加し、合成大麻をしのぐ勢いにまで拡大した。
以前は植物などの自然由来の物質を使用していたが、実際に調査された商品には人体に有害な化学合成品が含まれており、世界各国で規制する動きも出てきている。昨今話題になりトカナでも紹介した「ブラック・マンバ」も約600種類あるとされるスパイスの一種だといわれている。
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