今年のノーベル文学賞候補に村上春樹ではない日本人!? 超大物作家の名前が浮上中!

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 ノーベル賞ウィークが始まり、10月5日に発表されるノーベル文学賞では今年こそ村上春樹が受賞するのではないかという期待が高まっている中で、とんでもない情報が飛び込んできた。「今年のノーベル文学賞の最終候補に日本人の名前が入っているが、それは意外な人物だ」というのである。

 この情報を理解するためにはノーベル文学賞のかかえる歴史的な問題を振り返る必要がある。ノーベル文学賞はもともと「人類の遺産となるすばらしい思想」に与えられる賞だった。そのため戦前においては哲学者や歴史家など文学者以外の受賞者が何人も存在していた。

 ところが1953年にイギリスのウィンストン・チャーチル首相がその伝記に対してノーベル文学賞を受賞したことで受賞資格についての激しい論争が起きた。さらには1964年に哲学者のサルトル氏がノーベル文学賞の受賞を辞退する事件が起きたことで、それ以後、歴史家や哲学者に対してのノーベル文学賞の門戸は閉じられたのである。


■ノーベル文学書の選考基準が完全に変化している!

 ところがこのような閉鎖的な文学賞の選考方針に異議を唱える進歩的な選考委員の数が増えていった。実は2015年の選考では古い選考基準を変えようという動きの方が強くなり、これまでの文学賞の歴史で初めて、ジャーナリストの受賞が決定された。さらに昨年は音楽家のボブ・ディランが受賞することで、ノーベル賞の受賞対象を文学者以外に拡大していくという改革の動きが鮮明になってきた。

 問題は今年である。選考委員の世代交代の関係で、今年を最後に選考委員の過半数が進歩派からふたたび保守派へと戻るというのである。そこで進歩派は最後のマジョリティの機会をのがさず、新しいジャンルの文学にノーベル賞を与えるプランを推し進めたという。

 ジャーナリズム、音楽家…ときて、次の拡大対象はサイエンスフィクションだという噂がまことしやかに囁かれている。

 ただし、ハリウッドが好むようなSF作家が候補にあがるわけではない。ノーベル文学賞の受賞基準には厳然たる高みが要求される。それは人類の直面する問題に正面からとりくみ、社会のゆがみや理不尽さに立ち向かう重苦しい内容が必要とされるのである。さらにノーベル賞の前提として、作品が英訳されて広まっているうえに、存命の作家からしか候補者は選ばれない。

 では現時点で誰の作品が最終候補に挙がっているのか? それは環境破壊を推し進め、大量殺りく兵器で自らを滅ぼした人類の子孫が、絶望的に荒廃した未来の世界において、自らの存在理由を問いながら生き抜く、人類の未来を問う漫画作品。

 最終受賞候補者は『風の谷のナウシカ』の宮崎駿だと言う。

文=ホラッチェ

フューチャリスト。近未来の経済分析が得意。ただしその分析の大半はホラだと周囲に思われている。

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