南極にいる“誰も想像できないほど”奇妙な生物5選! 金色の毛を持つワームから巨大クモまで!

■ホフガニ

南極にいる誰も想像できないほど奇妙な生物5選! 金色の毛を持つワームから巨大クモまで!の画像7画像は、「DAILY MAIL」より

 2010年、イギリスの海洋調査船が南極沖の寒い海域で白いカニを発見。このカニは腕や脚や胸が毛で覆われていた。そのため、立派な胸毛を持つアメリカ人俳優デヴィッド・ハッセルホフの愛称“ザ・ホフ”にちなんで“The Hoff Crab(ホフガニ)”と命名されることに。ホフガニが毛深いのは、エサであるバクテリアを呼び寄せるため。彼らは生物がほとんどいない極寒の地で、エサを自らの毛に絡めて“栽培”していることが判明した。

 ホフガニが発見されたのは、水温0度の海底にある熱水噴出口近く。周りに比べて少し水温の高い場所に群れでいたため、ホフガニは低すぎる水温では長時間生息できないと予想されている。しかし調査船は、噴出口から離れた生息可能域外でメスのホフガニを数匹発見。この現象を研究者は「ホフガニの幼生が成長するためには、寒い環境が必要なのではないか?」と予想している。

 

■南極のトビムシ

南極にいる誰も想像できないほど奇妙な生物5選! 金色の毛を持つワームから巨大クモまで!の画像9画像は、「CANADIAN GEOGRAPHIC」より

 南極に住むトビムシは、非常に興味深い生態を持つ生物。なぜなら他の昆虫とは異なり、内臓器官を持ち合わせているから。南極に住むトビムシは体長1mmほどだが、南極の“陸上のみ”で暮らす陸生動物として最大のスケール。研究者はこの生物について「南極地方の動物界で、彼らは機能的にゾウと同じである」とコメントしていた。

 南極トビムシの寿命は1年~2年ほどだが、温帯に住むトビムシと比べて長生きする。研究者は長寿の秘密を「南極トビムシにはエネルギーを節約して代謝を遅らせる力がある」と予想。生物にとって過酷な環境なはずの南極で、長生きできる謎を解き明かそうとしている。しかし、どの地域にも生息するトビムシが南極でどのように進化を遂げたのかは明らかになっていない。


参考:「LISTVERSE」、ほか

文=山下史郎

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