48時間で69回の地震が「リング・オブ・ファイア」で発生していた!南海トラフ大地震の可能性、専門家も危惧!

■専門家も「カリフォルニア地震」を危惧

48時間で69回の地震が「リング・オブ・ファイア」で発生していた!南海トラフ大地震の可能性、専門家も危惧!の画像3画像は「Daily Mail」より引用

 全ての地震は繋がっているが、その因果関係を特定する技術が今のところない。とはいえ、ベネズエラで起こった地震が比較的近いアメリカの地震活動を誘発する可能性はあるだろう。テイラー教授も、「カリフォルニアは極めて活発なプレートの境界にあります。地質学的な時間スケールで見てみると、巨大地震の発生が起こる可能性はあるでしょう」と指摘している。


■日本でも地震多発、南海トラフ地震の危険は?

 では、日本への影響はどうだろうか? 日本で1年間に発生する震度1以上の地震は平均して2000回程度。気象庁が発表しているデータを見てみると、東日本大震災が発生した2011年は10681回、2016年は6587回と群を抜いて多いが、2017年は2025回だった。1日約5回は日本のどこかで震度1以上の地震が起こっている計算になる。

 日本気象協会公式の天気予報専門メディア「tenki.jp」が公開している地震情報を見てみると、震度1以上の地震が毎日おおよそ3回~6回程度発生していることからも、1日5回の地震発生は妥当な数値と言えそうだ。ところが、リング・オブ・ファイアでの地震活動が活発化した8月21日には、震度1以上の地震が8回も発生していた。

 大地震は日本から遠く離れたベネズエラやフィジーで起こったが、この数値を見る限りリング・オブ・ファイアでの地震活動は広い範囲で同時に活発化していたようだ。トカナ寄稿者の地震研究家・百瀬直也氏は、今年春にラニーニャ現象が終息した影響で晩夏までに太平洋側で大地震が起こると指摘、実際に「大阪北部地震」が起こったわけだが、実は百瀬氏は「海溝型地震」が起こるとも言っていた。すると、大阪北部地震は非海溝型の地震であったことから、今後別の巨大地震が太平洋側で起こる可能性もある。その最有力候補は「南海トラフ地震」であることは間違いないが、内閣府が想定している同じく海溝型の「東京湾北部地震」も忘れてはならない。

 とにかく、いつ“その時”が来ても無闇に慌てぬよう、日頃から防災意識を高く持つことが重要だ。


参考:「Daily Mail」、「Evening Standard」、「気象庁」、「tenki.jo」、ほか

TOCANA編集部

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