“首吊りパフォーマンス”首くくり栲象さんの「首吊り哲学」が深すぎる! 自殺志願者も改心させる迫力とは?

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 古澤栲さんは、“首吊りパフォーマンス”のことを『アクション』と呼んでいた。それは、「演技でもなければ、舞踏でもない」というところからきていた。一見、ショッキングに見えるこのパフォーマンスも、本人にとっては、特別なことではなく、生活の一部であり日常の一コマだった。そして、その日常が、本人にとっては、とても大事なことだった。

「実はね、肺気腫で入院していたこともあるんですよ。首を吊るわけですから、息ができなくなります。そのようなときは、体の中に残っている空気を探すんです。入院する前のことになりますけど、肺の中に残っている空気をムリヤリ戻して思いっきり吸ったんです。そうしたら肺気腫になってしまいました。今、肺の半分がつぶれているんです。長い間、体にムリをさせてきたので、そのツケが出たんでしょうね。そのときから、より『生きよう』という気持ちが強くなりました。『死』というのは、『生』と隣り合わせになっています。しかし、このパフォーマンスは、『死』を見せようというものではありません。『生』というものを表現しています。この『アクション』には、オンとオフがあります。オンの部分というのは、演技の部分を指します。

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 オフの部分は、演技をしていない状態を指します。分かりやすく言えば、自分の素の部分が出ているのがオフのときです。その日、来てくれたお客さんによって見せたい部分が変わることもあります。より『生きよう』という部分が出る日もあります」

 『庭劇場』での“首吊りパフォーマンス”は、いつも2回行われていた。1回に吊される時間は10分程度だ。この時間、首くくり栲象さんは、目を閉じていた。時々、両手を動かすこともあったが、体を自由に動かすことはできなかった。両足の下には、30センチほどの穴が掘られているので、つま先が届くことはなかったのだ。

 自分自身と向かい合い、その表現の奥深くにあるものを探求していた古澤栲さん。自殺を考えていた人が、『庭劇場』を訪ねてから、自殺をとどまり、生きていく決心をしたというような話を聞かされたことがある。数多くの人たちにとって、古澤栲さんのことは、忘れることのできない存在となっている。長い間、ありがとうございました。合掌。

文・写真=酒井透

●酒井透(さかい・とおる)
写真週刊誌「FOCUS」(新潮社/休刊中)編集部カメラマンを経て、現在、秘境・不思議スポット探検家/写真家として活動中。「FOCUS」時代には、逮捕直後の宮崎勤をスクープする。国内はもとより、これまでに50カ国あまりで取材活動を行っている。著書に『中国B級スポットおもしろ大全』(新潮社)、『未来世紀 軍艦島』(ミリオン出版)などがある。最新刊は、『軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅』(筑摩書房/共著)。

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