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 愛する家族が突然、何者かによって命を奪われ行方がわからなくなるという事件は、悲しいかな昨今は珍しいことではなくなってしまったように感じる。しかし9月25日付の英紙「Mirror」では1人の人物に起きた事件をめぐってまるで奇跡のようなニュースが報じられている。


■長い時を経て見つかったその理由は……

 アーメット・ハーグンさんは、1960年代から1970年代にかけて地中海のキプロス島を分断するまでに至った民族間の対立、キプロス紛争の最中に殺害されたが、彼の遺体は40年以上もの間、発見されることはなかった。

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自然豊かなキプロス島の風景 「YouTube」の記事より

 アーメットさんの姉であるムヌール・ハーグナーさん(87歳)は「私たちはギリシャ人とトルコ人4000人が住む村に暮らしていました。1974年に大暴動が始まり、アーメットはトルコ系の住民組織に加わりました。そして6月10日にギリシャ勢がアーメットを連れ去ったのです。私たちはその後、長い間彼を探しました」と語った。

 アーメットさんは2人の人物と共に、ギリシャ系住民の組織によって洞窟内へ連れて行かれ、ダイナマイトを使って殺害されたというのだ。

 2011年に島を調査するチームの一員が山中の洞窟でイチジクの木を見つけ、不思議に思った。洞窟の中に木が生えていたことや、この地域には見られないはずのイチジクの木に興味を持った調査員が木の周りを掘り起こしていると、驚いたことに木の下から人間の遺体が見つかったのだ。その後、警察がさらに木の周りを掘り進め、合わせて三体の遺体を発見した。驚くべきことに、イチジクの木はその中の一体の胃袋から生えていたという。

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アーメットさんの遺体を発掘する作業の様子 「Mirror」の記事より

 それを知らされたムヌールさんは、アーメットさんがイチジクを食べた本人に違いないと訴えた。その後ムヌールさん家族の血液サンプルと遺体のDNAが一致し、この洞窟がアーメットさんの最期の場所となったことを証明した。

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アーメットさん他2名が発見された現場から見つかった遺品 「Mirror」の記事より

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