沖縄・陸自ヘリ事故で「高出力マイクロ波攻撃」が議論されない理由とは? 事故と断定したい岸田総理の思惑

【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@JamesSaito33)が斬る! 国際ニュース裏情報】

──先日、自衛隊のヘリコプターが沖縄で墜落しましたけど、どう思いますか? 中国側の仕業だともいわれていますが。

ジェームズ:あれは自衛隊関係者にすぐに問い合わせましたけど、まだ答えが出てないそうです、元幕僚長クラスのトップの中でも。

──昨日やっと機体が海中で発見されたようですね。

ジェームズ:つまり墜落したことになります。私は今回の事件は中国の日本に対する意思表示と思っています。

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事故機と同型の多用途ヘリコプターUH-60JA(画像は「Wikipedia」より)

──意思表示? つまり、中国が撃ち落としたってことですか?

ジェームズ:どういう形でやったのかはまだ最終的に判明していませんが。残骸とかを集めている状況なので。

──撃ち落とされたとか、爆弾を仕掛けられたとか、いろいろ言われていますが。

ジェームズ:実はそれらのほとんどが根拠なき陰謀論です。しかし、諜報の観点では、すべての可能性を洗い出し検討するのが重要です。その中で可能性として、十分あり得るのが、指向性エネルギー兵器の使用です。指向性エネルギー兵器とは、ミサイルのように飛翔体ではなく、レーザーやマイクロ波のような指向性のエネルギーを直接投射し、目標物を破壊したり、機能を停止するような兵器です。指向性エネルギー兵器は、まさに21世紀の最先端軍事技術で、アメリカのペンタゴンも非常に重要視しています。アメリカ、ロシア、中国等の軍事大国では、熾烈な技術競争が展開され、台湾有事も指向性エネルギー兵器の使用が見られるというのが私の関係者の見解です。

──つまり、ヘリコプターの電子機器を麻痺させるような高出力マイクロ波(HPM)による攻撃があったのではないかと。

ジェームズ:そういうことです。ミサイルなんかで攻撃されるような状態になるとヘリコプターはSOSのシグナルを出すんです。しかし、今回の事件はSOSのシグナルが出てないです。つまり、電子機器のハードウェアレベルでのハッキングの可能性があります。これはサイバー攻撃によるハッキングではなくてはおそらくどこからか発せられたマイクロ波でやられていると思います。電子機器はマイクロ波を当てるとショートするんで。

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マイクロ波兵器(画像は「U.S. Naval Institute」より)

──墜落した付近に中国の艦隊がいたっていう話もありますから、そこからの攻撃ですかね?

ジェームズ:可能性は十分にありますね。指向性エネルギー兵器の開発は、国家機密の中でも非常に重要なもので、中国の技術革新は未知数です。つまり事故現場から離れた、中国の艦隊からマイクロ波攻撃がされても不思議ではないということです。しかし、不思議なのはいろんな憶測を見てもマイクロ波だけが議論されていないのです。爆弾を仕掛けられて墜落したというのでしたら衛星ですぐに見つかります。米軍や自衛隊が見逃すはずがないんです。ミサイルも同様です。だからそんなあからさまな攻撃の仕方はまずしません。

──でも、HPMって実用化されているんですか? 

ジェームズ:日本では研究段階ということになっていますが、すでに実用化されています。ただし、多くの人が勘違いしているのはHAARP(ハープ)との混同です。マイクロ波というとすぐに高周波発生装置のHAARPを想像してしまうので話が陰謀論のほうにいってしまうんですよね(苦笑)。

──いずれにせよ事故ではなさそうだと。となると何のためにやったんですか? 台湾周辺を緊張させたいってことですか?

ジェームズ:純粋な事故の可能性は排除できませんが、事故でないという可能性を真剣に検討すべきです。そもそも今回の事件が起こったタイミング、場所、関係者を考慮しても、台湾有事の可能性と不可分です。不可分と考えるのが諜報的思考です。そして、中国が今回の事件の背後にいると考えるのがまっとうな分析です。では、「何のためにやったのか?」ですよね。いろんな意味があると思うんですけど、まず日本に対しては「中国は戦う意思はある。日本はあるのか?」という、牽制の意味があります。あと、搭乗されていた方々がとても重要です。

──乗っていた人は将軍クラスでしたよね?

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