「ペット虐待物件」の闇… 多頭飼育崩壊の現場で見たものとは? 「暗黒物件」シリーズ
2023.05.21 14:00
画像は「gettyimages」より引用
なお、2階にペットが上がった形跡はなく、債務者の生活スペースとされている1室だけは1階の惨状が嘘のように美しく保たれている。
債務者の電話から、現状も多頭飼いとなっている気配が伺えたため気にはしていたのだが、ペットたちは既に人間を酷く恐れているのか、我々に全く存在の気配すら感じさせなかった。
あるいは既に生きてはいないのか――。
このようなペット虐待・ペットネグレクトという事案はそれほどまでに多い。じわじわと生活に困窮するストレスや閉塞感、資本主義社会における金銭的な躓きは人々の心を蝕み、まずは自身への関与や管理を放棄するというセルフネグレクトに陥り、やがてその放棄が家族やペットに向かう。
今となってはペット虐待の痕跡がある物件に驚きすら持てないほどに感覚が麻痺してしまった我々だが、この日は少々驚かされることになる。
続けて尋ねる同日2件目の物件にもペット虐待・ペットネグレクトの痕跡が確認されることになろうとは、この時不動産執行人の誰もが想定していなかった。
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