ホンキで言ってるの? 科学者が考える、宇宙人と出会うための奇妙な方法6!
2. 都市の夜景の有無
SETI(地球外知的生命体探査)の活動では宇宙空間を行き交う電波を常に傍受する体勢にあるが、光と熱を検知することも重要だという。現在の望遠鏡の技術をもってすれば東京の夜景は太陽系の他の惑星からも確認できるということだ。したがって我々も他の惑星の地表に現れる光に着目すべきであるという。
3. ブラックホールの有無
我々より進んだ文明が存在する惑星は、その近くに人工的なブラックホールがあると天文学者のクレメント・ヴィダル氏は語っている。それは恒星から届くエネルギーでは飽き足らず、もっと多くのエネルギーを必要としているからだという。ブラックホールが人工のものなのか自然に生成したものであるのかを知るには、恒星との質量を比較することで判別できるということだ。自然生成したブラックホールは最低でも恒星の3.5倍はあるということで、それより小さいブラックホールは人工物だという。
4. ソーラーパネルの有無
進んだ文明はソーラーパネルで恒星を取り囲んでエネルギーを効率よく獲得しているはずで、そのような恒星系は熱によって識別できるという。またソーラーパネルの再輻射によっておそらく赤外線放出量も増えていることから、これも識別の指標になるという。
5. 地球上のエイリアンを探す
既に地球にやってきている地球外生命体もおそらくいるのだがそのほとんどを我々は生物として認識できていないという。2005年に「影の生物圏(shadow biosphere)」という考えを提唱したNASAの宇宙生物学者、キャロル・クリーランド氏はその例のひとつとして「砂漠ニス(砂漠ワニス、desert varnish)」は地球外からやってきた生命体だと示唆している。砂漠ニスは岩に貼りついた微生物の層のように見え、実際に有機的な分子を生み出しているのだが、科学者にはこれが生物なのか物質なのかまだ判別できないでいるということだ。クリーランド氏は我々の世界で無視されがちな陰の部分にもっと光を当てるべきだと主張している。
6. 2620年までとにかく待つ
SETIをもじって「WETI(Wait for Extraterrestrial Intelligence)」と命名されたグループは、一切の地球外生命体探査活動をせずに単純にその日を“待つ”ことをモットーにしている。WETIによればこの戦略が最も確実な“未知との遭遇”を迎える方法であり、最長でも2620年まで待てば必ずその日が来ると冗談めかして主張している(苦笑)。
さて、実際の“未知との遭遇”の日は果たしていつ訪れるのか……。とりあえずの節目が「20年以内」ということであれば、今から心の準備だけはしておいたほうがよいかもしれない。
参考:「Popular Science」ほか
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