>  > ロックバンド人間椅子のいわくつき新作アルバムがヤバすぎる!

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心霊体験

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和嶋慎治氏

 2月3日、ロックバンド人間椅子がオリジナルとしては通算19枚目のアルバム『怪談 そして死とエロス』を発売した。

 みなさんは、澁澤龍彦、寺山修二、小泉八雲がハードロックと融合する奇跡を体験したことはあるだろうか? 日本文学と前衛芸術、オカルティックで不気味……だが、決してダークすぎない前向きな音楽性でファンを魅了し、デビュー25年という節目を越えた今、新たに10代20代の若者から爆発的な支持を集めはじめているという人間椅子。

 今回は、作詞・作曲・ギターを担当、月刊『ムー』(学研プラス)愛読者でもあり、数々の超常体験を重ねてきたというオカルト・エリート和嶋慎治氏に「怪談 そして死とエロス」に込めた思いや撮影秘話について伺った。インタビュアーはトカナでもおなじみの怪談作家の吉田悠軌氏。そして、鳥肌モノのロック怪談談話が始まるのだった――。


――今回のアルバム『怪談 そして死とエロス』には、様々なオカルト要素が詰まっていますね。

和嶋慎治氏(以下、和嶋) 僕らはデビューして27年目になりますが、ここ最近、若いお客さんが来てくれるようになったんです。そこで若い人により聞いてもらうため、「怪談」というシンプルなタイトルにしました。これまでのアルバムは「此岸礼讃」とか難しいタイトルが多かったんですが、もっと分かりやすくキャッチーに、ダークな楽曲をやっていると伝わるものにしたかったんですね。あえてストレートに「怪談」、さらに「そして死とエロス」とすると文学的な香りもしていいかな、と。

 僕は都市伝説や現代実話怪談も好きですが、今回は、昔の日本の怪談に焦点を当てたかったんです。昔の怪談は情緒があったと思うんですよね。今の怪談はどちらかというと“人間が怖い”という風な、ハードコアになる場合が多い。それも現代怪談としてアリなんですけど、昔の怪談にあるような、今では失われてしまった情感や愛などを表していきたかった

――『菊花の数え唄』は上田秋成『菊花の約』だったり、小泉八雲『雪女』をモチーフにしていたり、たいへん渋いチョイスです。

和嶋 『菊花の約』は幽霊話ではありますが、あの小説の根本は「約束を守る」という誠実さ、昔の日本人はそのためには命も投げ出す、というところだと思います。また、小泉八雲の怪談も非常にキレイです。あの人は明治の外国人だから、昔の日本の情緒が失われていく様子を客観的に見ていた訳です。それを残さんがために怪談を書いたのではないでしょうか。

 僕も雪国で育っているので雪の怖さは分かっていますが、『雪女』はそんな恐怖の象徴だと思います。美しいけれど、死をもたらす怖い存在。雪女が出てくるとしたら、人生に疲れた人の前に出てくるのかなあ、と思ってこういう詞にしたんです。雪の中にいると孤独で、自分を振り返らざるを得ない。その時に出てくるのが雪女だろう、と。葛藤を抱えた人にも一瞬の安らぎをもたらす存在かもしれない。でも命も奪う恐ろしい存在でもある、というような……。とにかく、どの曲も「命の大切さを伝えたい」「それを色んな角度から描いてみよう」というつもりでつくっていますね。


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