100年以上前に描かれた2000年代の未来予想図が奇々怪々!人間の想像力に脱帽!
・水中ゲートボール
2000年には水中でゲートボールが楽しめる時代が来ます! と言われても当時の人はこれを凄いなぁと思ったのであろうか。やや目的が謎だし、酸素ボンベはさておき、服は濡れない素材だというのだろうか。いや、もしかしたら大気汚染が原因で人間は海に追いやられ陸での生活を営めなくなってしまうという予想なのかもしれない!
左から二番目の男性が生気を失ったように呆然としているのも、そんな絶望感からきているのだとしたら実にシュールな風刺画といえる。
・タツノオトシゴで海底散歩
この作者Jean-Marc Cote氏はよほど海中が好きなのか、前述のとおり100百年後には地上で生活できなくなるほど大気汚染が進むと見ていたのだろうか、いずれにせよ海中シリーズが多く出てくる。タツノオトシゴで海中散歩というのは未来のテクノロジーとは関係ないような気がするのだが、こういう発想自体現在に至ってもまだ現れていないところをみると、人類には早すぎる予見だったのかもしれない。
タツノオトシゴに乗ったことはないがこれは楽しいのであろうか?
・全自動オーケストラ
指揮者は演奏側でなく楽譜を見ながら1人で全部のパートを自動演奏機のようなもので音楽を奏でているようだ。今やこれらのものがすべて名刺サイズのスマートフォンに入ってしまうとは、さすがに当時は予想できなかったのだろう。この頃の夢は人力でなく「機械による自動化」であることは察せられる。
妙にアナログぽいところがなんともいえない違和感を生んでいるが、全体としてはそう遠くはない予想だった気はする。はたしてこの百年、文明が進んで豊かになったのであろうか? 確実にテクノロジーは進化した。しかし、真の豊かさというものは別のところにあるのではなかろうか。絵を見ながらそう感じた。
・参考 publicdomainreview
(アナザー茂)
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