>  > 「PG12」の限界グロに挑んだ映画『不能犯』

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『ノロイ』『オカルト』『グロテスク』や、ニコニコ生放送で流れた『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズなど、数々のフェイク・ドキュメンタリーホラーの傑作を生み出し、カルト的人気を誇る白石晃士監督。Jホラーを代表する2大最強キャラクターの競演『貞子vs伽椰子』では、メジャー級の映画に初挑戦。異次元の恐怖を創造し、大ヒットに導いた鬼才である。そんな白石監督が、不気味な能力で人の心を操り、決して犯罪を立証されない男が巻き起こす変死事件を描いた最新作『不能犯』が2月1日(木)に公開される。そしてなんと今回はホラーではなく“【立証不可能犯罪】スリラー・エンターテインメント”。しかも、PG12指定映画の中でも“最恐レベルの過激さ”に取り組んだ映画とあって、これまでのファンの期待も裏切らない不気味な映画に仕上がっている。

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(c)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

■ストーリー

 都会で次々と起こる不可解な変死事件。現場では、必ず黒いスーツの男が現れる。男の名は宇相吹正(うそぶきただし)。電話ボックスに、殺して欲しい理由と連絡先を書いた紙を貼ると願いを叶えてくれる男だ。SNS上では「電話ボックスの男」と呼ばれ、都市伝説化している。ターゲットは確実に死に至るが、その死因は病死や自殺に事故――。宇相吹の犯行は罪に問われない「不能犯」だった。怪しい魅力と不気味な能力でマインドコントロールする宇相吹。捜査官たちが宇相吹の能力に惑わされ狂わされていくなか、ただひとり多田友子刑事だけがマインドコントロールされないことが判明する。やがて、多田刑事と宇相吹が対峙していくなかで、壮大な事件が絡んでいく……。
 
 原作は、『グランドジャンプ』に連載中の人気漫画『不能犯』。正体不明のダークヒーローの主人公・宇相吹正を松坂桃李が演じ、女刑事・多田に沢尻エリカ、新人の百々瀬刑事に新田真剣佑、更生した元不良少年・川端タケルに間宮祥太朗といった豪華キャストが出演。映画の見どころやTOCANAならではのホラー的な質問をズバリ白石監督に直撃した。


■手加減なしのバイオレンスとセクシー『不能犯』で炸裂した白石節

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白石晃士監督/撮影・編集部

――本作で白石監督が監督として選ばれたきっかけとは?

白石監督(以下、白石) 本作のプロデューサーの森川真行さんから依頼があったんです。依頼理由は詳しく聞いてませんが、森川さんが私の作品をいくつか見て、「ダークな要素に共通項がある」と思ったんじゃないでしょうか。私も原作を渡されて読んだら、「ああ、通じるものがあるな」と思って引き受けましたね。


――前作『貞子vs伽椰子』の時もメジャー級でしたが、新作『不能犯』はまたさらにドメジャーな作品です。今までカルト的な人気を誇ってきた白石監督としては、マスな視聴者に向けた本作でどれくらい“白石カラー”を残そうと考えていたのでしょうか?

白石 別に、白石カラーを出そうと思って作っているわけではなく、いつも「こうしたら面白いな」と思いながら作っています。なので、作品は「自分が面白いと思うことをやった結果」という感じですね。今回は原作がありますから、原作で面白いと思う要素を抽出して構成した結果、この作品ができあがったという感じです。


――殺人や暴力シーンの表現がかなり激しい印象を受けましたが?

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(c)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

白石 今回は「PG-12指定映画」を目指すということがあったので、表現をソフトにするということを意識して作ったんですけど(笑)。とはいえ、バイオレンスの“痛み”みたいなものは感じられないと説得力がありません。なので、そこは痛くなるように表現しました。


――ソフトにしたとはいえ、殺戮シーンの描写は手加減なしで最高でしたね。

白石 あれでも手加減はしているんです(笑)。ただ、「PG12」で許される範囲の中ではあれがギリギリのラインなので、限界まで挑戦しています。「PG12」では、いくら血が出たかよりも、直接殴打している箇所や、直接刺している部分を見せるのがダメなんです。その辺りは不文律なんですけれど、今の映倫の区分だとそんな感じですよね。


――では、「PG12」において、ヌードはいかがでしょうか?

白石 全裸はダメなので、そこは残念ながらある程度は隠さないといけません(笑)。「どうせやるなら全裸シーンも入れて性的な描写もしなければ説得力がないんじゃないですか?」といった提案もしたんですよ。しかし、そうなると映倫的に引っかかってしまうので……。なので、「セクシーなシーンは残したいから、不本意ながら裸はソフトに表現します。ただ、女性が美しければ納得します」という要望は出しました。お陰できれいな女性に出演していただきましたね(笑)。

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コメント

1:匿名2018年1月31日 21:25 | 返信

2018年の日本映画の方向性を決める作品になりそう

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