白人至上主義、ネオナチ……子供たちが熱狂した「シーモンキー」に隠された暗い真実
真実を知ることは重要だが、その中にはできれば知りたくなかった真実もある。たとえば子供の頃の良い思い出が台無しにされてしまう“真実”があったなら――。
■子供たちが熱狂したシーモンキー
幼い頃に最初に飼った生き物があの「シーモンキー」であるという人も少なくなさそうだ。
かつてアメリカでも日本でもブームになった「シーモンキー」だが、今でもアマゾンなどから購入が可能である。
親がネコやイヌなどを飼わせてくれない子供たちにとって、かつてシーモンキーは格好の“ペット”でもあった。
商品セットには小さな水槽と3つの小袋が入っており、説明書に従うことで、小さな命を誕生させることがことができるのだ。
水槽に満たした水に浄水用の小袋の粉末を加えて24時間放置する。その後にシーモンキーの卵が入った2番目の袋の中身を水槽に入れると、数日で卵が孵化してシーモンキーが誕生する。
3番目の小袋にはシーモンキーのエサが入っており、7~10日毎に与えることで約2センチくらいまで大きくなり、交配して卵を産むようにもなるという。
“海のモンキー”というネーミングは子供心にも魅力的なのだが、もちろんモンキーであるはずはなく、実際には「ブラインシュリンプ (brine shrimp) 」と呼ばれる原始的なエビである。1億年前から変化していないままであるため“生きている化石”とも評されている。
幼い子供にとって実に興味深い生き物の飼育体験となるこのシーモンキーはアメリカで1990年代から2000年代に子供たちの間で一世を風靡するブームを巻き起こした。
■シーモンキーの生みの親はネオナチだった
幼い頃の懐かしい思い出にもなるシーモンキーの飼育体験だが、この人気の入門用用のペットは、ハロルド・フォン・ブラウンハット(1926-2003)というアメリカ人男性によって発明されたもので、その背後にはかなり不穏な真実がある。
フォン・ブラウンハットはシーモンキーのほかにいも、X線メガネ、水を加えると毛が生える「モンスターカード」、金魚鉢と食べ物だけの「見えない金魚」など、奇妙な子供向けのアイデア玩具を数多く考案した。そのキャリアの中で195件もの特許を取得している。
そして実は彼は熱心な白人至上主義者でもあったことが判明している。
シーモンキーの発明者はクー・クラックス・クラン(KKK)のために武器を購入し、ネオナチのグループに定期的に参加していたのである。
彼はそれを隠そうともしなかった。かつてインタビューで人種差別的な発言をした後、「私がどちらの側にいるか知っているだろう。私はそれについて何の意見も言っていない」と述べている。
できれば知りたくなかったという者も多そうな、実に残念な真実でもあるだろう。
シーモンキーを飼育した経験をもつあるSNSユーザーは「それは私の子供時代を台無しにしたようなものです」とコメントしている。
Xでも真実を知った人々は不満を表明しており、ある人は「シーモンキーの発明者がナチスだったかも知れないと知った。私の子供時代の一部が消えてしまった」と投稿している。
“子供の夢を壊すな”という声が聴こえてきそうだが、このようなできれば知りたくなかった真実はほかにもまだまだあるのかもしれない!?
参考:「LADbible」ほか
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2024.10.02 20:00心霊白人至上主義、ネオナチ……子供たちが熱狂した「シーモンキー」に隠された暗い真実のページです。ペット、ネオナチ、玩具などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで