サッカーW杯で「イスラム国」がメッシを狙ったテロ予告ポスターを公開! クリロナにも警告…目から血も!
昨年10月、シリアのクルド人勢力が率いるシリア民主軍が、「イスラム国」が首都と称するシリア・ラッカを奪還し、事実上「イスラム国」は崩壊したとされる。だが、その残党は虎視眈々と次なるテロを計画しているようだ。
■W杯でメッシがテロの標的に!
英紙「Daily Mail」(6月19日付)によると、現在ロシアで開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)を標的にしたテロの予告ポスターを「イスラム国」が公開したという。その1つには、オレンジ色の囚人服を着せられたアルゼンチン代表リオネル・メッシがピッチにひざまずく姿が描かれ、その隣には自爆用の爆弾を身につけた「イスラム国」兵士と思しき男まで描かれている。
そのスター性とインパクトから「イスラム国」はメッシを標的にしたポスターをこれまでにも制作しており、昨年も目から血を流したメッシのポスターが公開されている。そんなメッシも出場した先日のアルゼンチン対アイスランド戦ではテロは起こらなかったが、まだグループリーグ初戦を終えたばかりだ。今後も十分警戒する必要があるだろう。またもう一人のスター選手であるクリスティアーノ・ロナウドを描いたポスターも「イスラム国」は公開している。アルゼンチン戦なみならず、ポルトガル戦でも気は抜けない。
■地下鉄テロ事件
今回のW杯ではロシア各地12の会場で試合が行われている。モスクワだけでなく地方都市のスタジアムも使用されており、十分な警備体制が敷かれているか不安な点もある。特に今月27日にナイジェリア対アルゼンチン戦が行われるスタジアムがあるサンクトペテルブルクでは、50人の死傷者を出した2017年に地下鉄爆破テロ事件が起こっている。もうお忘れかもしれないが、このテロは今からほんの1年前に起こったばかりなのだ。さらに、スタジアムの警備が厚くテロが不可能だとしても、世界中からW杯観戦客が集まっているため、至るところがテロの標的となり得るだろう。
今回のポスターに刺激された「イスラム国」に共感する人々が、単独あるいは少人数のグループで当局に知られぬようテロの準備を着々と推し進めている可能性は否定できない。ISISは組織としては崩壊したが、その危険思想は今もテロリストを生み出し続けている。2017年の地下鉄爆破テロの直前にもプーチン大統領を標的にしたプロパガンダポスターが公開されていたのだ。
そして、2020年東京五輪を控える日本にとっても「イスラム国」のプロパガンダポスターは脅威である。日本も「イスラム国」の敵であることはゆめゆめ忘れてはならないだろう。
参考:「Daily Mail」、ほか
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