虐待、拷問…ローマ法王訪問で消されたストリートチルドレン! 人道支援の暗部=フィリピン

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■路上生活よりも酷い施設の実態とは

虐待、拷問…ローマ法王訪問で消されたストリートチルドレン! 人道支援の暗部=フィリピンの画像3留置所にいた時のマク・マク君 画像は「YouTube」より

 執政側のロサリンダ・オロビア・マニラ社会福祉省署長は、ローマ法王が来訪するにあたり、多くのストリートチルドレンたちを強制的に収容した事実をはっきりと認めている。しかし彼女が主張するこの政策に対する目的は「町中の見栄えを良くするためではなく、ストリートチルドレンたちがローマ法王に対して物乞いする事を止めるためで、彼らは法王の心優しい気持ちを逆手に取り、自分たちの利益のために利用しかねないからだ」と現地新聞社の「マニラスタンダード」紙のインタビューで語っている。しかしそのインタビューに受けて新聞の社説では署長の所見を酷評している。

「子どもたちが路上で生活することはもちろん良くない事だ。しかし高位の人が訪問する期間のみのこのキャンペーンに加担して得をするのは役人たち以外に誰もいない。見せかけのプレゼンテーションで全てうまくいっているという実績を見せたいだけなのである」(マニラスタンダード紙)

 去年のクリスマス前から収容されていたストリートチルドレンのマク・マク君は不衛生極まりない留置所内で体と足を疥癬(疥癬虫によっておこる伝染性皮膚病)に冒された。その後マク・マク君は保護され、現在はクレン神父が主催する「プレダ基金子どもシェルター」で暮らしている。神父のシェルターにはマク・マク君と同じような境遇の子どもたちが生活し元気に遊んでいるが、以前の悪夢のような留置所のことを聞かれた途端、目に涙を浮かべ心を閉ざしてしまう。彼らが抱える心のトラウマを解消するのは容易な事ではない。


■オバマ来訪の際にも行なわれていた

虐待、拷問…ローマ法王訪問で消されたストリートチルドレン! 人道支援の暗部=フィリピンの画像4画像は、YouTubeより

 11年間マニラのストリートチルドレンたちの生活向上を目的とした「バハイ・トゥルヤン・ストリートチルドレン・チャリティ」の代表でオーストラリア出身のキャサリン・シェリー氏はフィリピンで起きるこの皮肉な実態について語る。

「ストリートチルドレンたちの検挙数はローマ法王の来訪前に確実に増えていきました。また今回によく似た国際的なイベント前には、必ずこの無慈悲な政策が実行されるのです。それはオバマ大統領がフィリピンを訪れた去年の4月もそうでした。当時それらの劣悪な留置所から実際に『オバマ大統領が国を発つまでは、彼らを外に出すことはできない』と言われました。この国で一番立場の弱い子どもたちが諸外国の要人の訪問によって、劣悪な環境へと追いやられるのです。さらに私が最も心を痛めているのは、それらの留置所で起きている虐待への無関心さです。暴力拷問が当たり前の事実としてスルーされ、事実をただ傍観することによって、同じ事が繰り返し行われ悪循環に陥ります。これは許されざるべき事だと私は強く思います」(キャサリン・シェリー氏)

 人道支援を積極的に行っているローマ法王が、フィリピンのストリートチルドレンたちに皮肉な形で影響を及ぼしたことに対して法王は何を考え、今後どのようにアクションしていくのであろうか。「人道支援」という言葉の意味を深く考えさせられる機会となった。

参考:「Daily Mail」ほか

文=ジョー丸山

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1:フィリピンアナック格闘中 2015年5月21日 14:27 | 返信

動物的な理性を優先するフィリピンの国民性を考えると中国同様、一人っ子政策をして捨てられる子や虞犯化する子供達を減らすのが国益になると思います。

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