自称「クバラ王国」と“メシアの子孫”… 突如森に現れた“失われた部族”、侍女は行方不明女性だった

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画像は「Daily Star」より

 スコットランドの静かな森の中に、突如として現れた奇妙なテント村。彼らは自らを、400年前に土地を奪われた「失われたアフリカの部族」だと名乗る。しかし、この謎めいた集団の一員が、実はアメリカ・テキサス州で行方不明になっていた女性であることが判明し、事態は国際的な注目を集める奇妙なミステリーへと発展している。

自称「クバラ王国」とメシアの子孫

 この集団は、自らを「クバラ王国」と称し、リーダーである「アテヘネ王」(36歳)、その妻「ナンディ女王」(43歳)、そして侍女の「アスナト」の3人で構成されている。彼らは、400年以上前にエリザベス1世によって追放された「黒人のジャコバイト(スコットランド土着の民)」の末裔であり、先祖代々の土地を取り戻すためにこの地へやって来たと主張する。

 元オペラ歌手だというアテヘネ王は、「我々は自然と繋がり、泉の水を浴びる。罪なき者へと回帰する、シンプルな生活を送っている」と語る。さらに彼は、自らを救世主メシアの直系の子孫であると宣言している。

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画像は「Daily Star」より

「私は失踪していない。虐待から逃げただけ」

 このミステリーの核心は、侍女のアスナト、またの名をサフィ夫人と呼ばれる女性だ。彼女の正体は、アメリカで家族から行方不明者として捜索願が出されていた、カウラ・テイラーという女性だったのである。

 この事実が明るみに出ると、彼女はネット上で大胆な声明を発表した。

「私は王と女王と共にいて、とても幸せです。私は決して行方不明になったわけではありません。子供の頃から私を性的に虐待してきた、非常に有害な家族から逃げ出しただけです! 虐待者にとっての『行方不明』なんて、知ったことではありません」

地元住民の困惑と当局の対応

 この奇妙なキャンプは、地元住民を困惑させ、すぐさま当局の知るところとなった。スコットランド・ボーダーズ議会は、彼らが不法に土地を占拠しているとして、退去勧告を執行。しかし、一行は別の私有地へと移動し、今もなおテント生活を続けている。

 彼らは英国の法律を認めておらず、「我々は創造主の法に従う。地球は父なる神のものであり、いかなる権威も土地を所有しない」と主張。テントに火をつけられるなどの攻撃も受けたと訴えている。

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画像は「Daily Star」より

「エルサレムはスコットランドにある」女王が語る終末論

 7人の子供の母親でもあるというナンディ女王は、さらに壮大なビジョンを語る。

「私たちは失われたヘブライの部族であり、故郷としてスコットランドを取り戻すために帰還しました。私たちの預言者アテヘネによれば、エルサレムはスコットランドにあり、彼こそがダビデの末裔、メシアなのです」

 そして彼女は、「古い世界は終わり、第二の出エジプトが始まった。オフグリッドで幕屋に住む者だけが救われる」と、一種の終末論を唱えている。

 家族からの虐待、400年の時を超えた土地の主張、そして救世主の出現と終末予言…。スコットランドの森で繰り広げられるこの奇妙な物語は、一体どこへ向かうのだろうか。謎は、深まるばかりだ。

参考:Daily Star、ほか

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