【閲覧注意】映画撮影中に起きた“戦慄の死亡事故”ファイル!ヘリで斬首、銃の誤射、猛獣の襲撃…

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 映画産業の華やかな世界の裏には、カメラが回っていない場所で起こる暗い現実が潜んでいる。スクリーンに映し出される魔法のような映像は、時に命がけの危険と隣り合わせだ。1980年代だけで37人ものスタントマンが命を落とし、そのうち24人はヘリコプター事故だったというデータもある。これは過去の話ではない。2002年から2024年にかけても、32人が撮影現場で死亡している。

 小道具の誤射、制御不能のヘリコプター、猛獣の襲撃…。すべての死は悲劇的だが、中にはあまりにも奇妙で、信じがたい状況で発生した事故が存在する。これらは、映画作りという創造的な仕事が、いかに危険なビジネスであるかを我々に突きつける血塗られた記録である。

『トワイライトゾーン』 – ヘリ墜落と違法労働の悲劇

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 映画史における最も忌まわしい事故の一つが、1982年の『トワイライトゾーン/超次元の体験』で起きた。ベトナム戦争のシーンを撮影中、低空飛行していたヘリコプターが、特殊効果の爆発によって制御不能に陥り墜落。主演俳優のヴィック・モローと、7歳と6歳の二人の子役が犠牲となった。ヘリの回転翼がモローと一人の子供を斬首し、もう一人の子供は機体の下敷きになって圧死するという、まさに地獄絵図だった。

 さらに悲劇を深刻にしたのは、この子役たちが深夜に、許可なく違法に働かされていたという事実だ。この事故はハリウッドの安全基準を根底から見直すきっかけとなった。

『クロウ/飛翔伝説』 – ブランドン・リーを襲った“呪われた弾丸”

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 1993年、ブルース・リーの息子であるブランドン・リーが命を落とした『クロウ/飛翔伝説』の事故も、信じがたい人為的ミスの連鎖によって引き起こされた。空砲を撃つはずの小道具の銃から、なぜか本物の弾丸が発射されたのだ。原因は、以前のシーンで使われたダミー弾(火薬を抜いた実弾)の弾頭が、何らかの理由で銃身内に詰まっていたことだった。その後、空砲(火薬のみで弾頭はない)を装填して発砲した際、その爆発力によって詰まっていた弾頭が射出され、リーの腹部に致命傷を与えた。彼の死後、映画は代役とデジタル技術を駆使して完成されたが、その映像には今も不吉な影が付きまとっている。

『地獄の天使』 – リアリティ追求の狂気が招いた3人の死

 リアリティを追求するあまり、作り手が超えてはならない一線を越えてしまった例もある。1930年の航空戦争映画『地獄の天使』では、本物の空中戦さながらの危険な撮影を強行し、3人ものパイロットが墜落死した。監督のハワード・ヒューズ自身も、自ら飛行機を操縦して墜落し、頭蓋骨を骨折する重傷を負っている。彼の狂気的なまでの完璧主義が、多くの命を犠牲にした。

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『ロア』 – 150頭の猛獣と暮らした撮影現場という地獄

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 動物を使った映画もまた、予測不能な危険をはらんでいる。1981年の映画『ロア』は、その狂気の沙汰で映画史に名を刻んだ。訓練されていない150頭以上のライオンやトラといった猛獣と、俳優たちが一つ屋根の下で暮らすという、正気の沙汰とは思えない設定。11年にも及ぶ撮影期間中、監督や主演女優ティッピ・ヘドレン(映画『鳥』で知られる)を含む70人以上のキャストとクルーが猛獣に襲われ、重傷を負った。頭皮を剥がれた者、壊疽を起こした者、骨折した者…。死者は少なくとも1人とされるが、その全貌は定かではない。これは映画というより、惨事が起こるのを待つだけの記録映像だった。

『The Warrens of Virginia』 – 燃えるドレスと不運な女優

 時には、信じられないような不運が悲劇を招く。サイレント映画時代の1923年、女優のマーサ・マンスフィールドは、撮影の合間に車の中で休憩していた。彼女が着ていたのは、燃えやすい素材で作られた豪華なドレス。そこへ、クルーの一人が何気なく投げた一本のマッチの火が燃え移り、彼女の体は一瞬にして炎に包まれた。共演者が必死で火を消し止めたが、全身に大火傷を負った彼女は翌日、息を引き取った。

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写真:Bain News Service/Library of Congress(デジタルID:ggbain.32432) パブリックドメイン|出典

ジョン・ジョーダン – 二度繰り返された空の悲劇

 不運が二度も続いた悲劇の人物もいる。セカンドユニット監督のジョン・ジョーダンだ。彼は『007は二度死ぬ』の撮影中、安全ハーネスの着用を拒否してヘリコプターから撮影し、回転翼に足を巻き込まれて片足を失った。しかし、この大事故から回復した彼は再び映画製作に戻り、2年後の1969年、『キャッチ22』の撮影中にB-25爆撃機から転落して死亡した。彼の二度にわたる悲劇は、安全規則を軽視することの恐ろしさを物語っている。

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『ミッドナイト・ライダー』 – 許可なき線路上で散った若き命

 2014年、ミュージシャン、グレッグ・オールマンの伝記映画『ミッドナイト・ライダー』の撮影現場で、27歳のカメラアシスタント、サラ・ジョーンズが命を落とした。悪夢は、ジョージア州の鉄橋の上で起きた。撮影クルーが夢のシーンを準備していたその時、予期せぬ列車が猛スピードで接近してきたのだ。

この悲劇が特に許しがたいのは、制作陣が**「現役の線路上で撮影する許可を得ていなかった」**という事実だ。列車の汽笛が鳴り響いた時、クルーたちに残された逃げる時間は1分もなかった。必死で逃げる中、サラは間に合わず、列車と、それによって飛散した機材の破片に激突された。

彼女の死は、「Safety for Sarah(サラのための安全を)」という運動を引き起こし、ハリウッド全体の安全意識を問い直す大きなきっかけとなった。さらに、監督のランドール・ミラーは過失致死罪で有罪となり、禁固1年の実刑判決を受けた。これは、撮影現場での死亡事故によって米国の監督が収監された、史上初の事例となった。


 これらの事件は、映画というエンターテインメントの裏側にある、決して無視できないリスクを我々に突きつける。スクリーンに映る一瞬の輝きのために、多くの命が失われてきたという事実を私たちは忘れてはならない。

参考:Listverse、ほか

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