【熊谷連続殺人事件】ナカダ容疑者の兄は25人を殺したペルー史上最凶のシリアルキラーだった!!
今月16日、埼玉県熊谷市の住宅2軒で、女性4人が惨殺遺体で発見されるという事件が発生した。付近を捜索した警察は、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(30)の身柄を確保したが、民家から飛び降りた際に頭の骨を折り、意識不明の状態にあるという。なお、熊谷市内では14日にも民家で夫婦2人が刺殺される事件が発生しており、警察はナカダ容疑者が6人の殺害に関与しているとみて捜査を進めている。
実は、一連の事件が起きる前の今月13日、消防から「不審な外国人がいる」との通報を受けた警察はナカダ容疑者とみられる男から事情を聴いていた。しかしその最中、「タバコが吸いたい」と言って警察署の玄関先に出た容疑者は逃走。その後、行方がわからなくなっていた。つまりナカダ容疑者は、逃走中に連続殺人という凶行に及んだ可能性が高い。
■容疑者の兄も連続殺人鬼だった
そしてここにきて、ネットを通じて恐るべき情報が届きはじめている。ナカダ容疑者の母国であるペルーのニュース番組などで、実は今回の容疑者がペルー史上最悪の殺人犯の弟であると報じられているというのだ。ナカダ・ルデーニャ・バイロン・ジョナタン容疑者の兄とされる人物の名は、ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデーニャ。1990~2006年にかけて、ペルー国内で17人を殺害した罪に問われ、35年の投獄判決を受けたシリアルキラー(連続殺人鬼)だ。
ペルー全土を震撼させた連続殺人事件の犯人として、その素性はこれまでさまざまな海外メディアで報じられている。ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデーニャは、1973年2月28日、首都リマに生まれた。4歳の時から家族による性的虐待を受けていた彼は、5歳の時に動物を殺しはじめる。牛や馬が苦しみながら死ぬ様子を見ては、快感を覚えていたという。また、一番上の姉から女装を強要されたり、アルコール中毒の父親は母親に暴力を振るうなど、家庭環境は劣悪だったようだ。
1990年、ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデーニャはペルー軍に入隊するも、2カ月で除隊処分となる。それは「神の命令が聞こえる」と漏らす彼を、軍の精神科医がサイコパスと診断、「社会の脅威である」と判定した結果だった。しかし除隊後の彼は治療を受けることなく、急激に自滅的になっていったという。
その後、「薬物中毒者、売春婦、同性愛者、泥棒などを街から消し去るように」という神の声が聞こえるようになったペドロ・パブロ・ナカダ・ルデーニャは、自らを崇高な任務を負った「死の使徒」であると考えるようになり、連続殺人鬼へと変貌を遂げる。軍隊で火器の扱いを習得していた彼は、スリッパで作った手製のサイレンサーを装着した9mm拳銃を用いて犯行に及んだ。1990年から2006年12月28日に逮捕されるまで、25人が殺害されたと考えられており、20人の殺害を自供しているというが、後の裁判で殺人が立証されたのは17人に留まっている。ちなみに、逮捕時に警察が突入した際は銃撃戦となり、巻き込まれた1名が負傷したという。
逮捕直後のペドロ・パブロ・ナカダ・ルデーニャが、警察の取り調べで語った内容の一部は、以下のようなものだった。
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