実録! 日本の魔女が香港警察に逮捕される→魔女裁判へ
■“魔女裁判”の光景、そして香港の法律の恐ろしさ
翌日、魔女である筆者は警察署のバスで裁判所に向かった。魔女裁判にかけられる魔女の気分である。裁判は朝9:30開廷。国選弁護人と、日本語通訳がついて英語で行われ、裁11:30に閉廷した。やはり、判決は罰金1,500香港ドルとなった。そして警察官からDNAを採取された後、晴れて自由の身となった。
その後、筆者は香港の法律について独自に調べてみたが、外務省の「渡航注意情報」に以下の記載があった。
【香港へのスタンガンの持込み】
香港においてスタンガンは「武器」として取り扱われ、その所持は法律で禁止されており、違反者は最大10万香港ドルの罰金と禁固14年 の刑に処せられる可能性があります。最近、香港へ旅行する前にスタンガンを購入し、香港国際空港で逮捕されるケースが増えており、2015年4月だけで2 名の日本人が逮捕されていることから、特に注意が必要です。
また、税関での持ち込み以外にも、一般的に香港の法律は厳しいようだ。「公共の場所に貼り紙を貼ると、罰金5,000香港ドル&入獄3カ月」、「許可なく路上などで屋台を出店すると、罰金5,000香港ドル&入獄6カ月」――と、懲役がつくことも多い。罰金はなぜか5,000香港ドルのケースが多いようだが、行為によって懲役の期間に差があるようだ。
ほかにも、「線路内に侵入する」、「電車内で緊急事態でもないのに緊急時のスイッチを押す」、「電車内で喫煙する」などの場合も、やはり罰金5000香港ドル。軽いものでは、「電車やバスでの車内飲食」で2,000香港ドル、「バス内でのごみのポイ捨て」は1,500香港ドルとなる。日本では電車やバスでジュースやお菓子を食べる光景が日常的に見られるし、飴のゴミなどもよく見かけるが、香港ではこれらの行為がすべて逮捕につながるのだ。
これから海外旅行に行く予定があり、目的地が香港だったり、乗り継ぎで香港の空港を利用する読者は、くれぐれも注意していただきたい。
深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血をひき、魔女占い師・魔女優・オカルトライター・ホラー映画プロデューサーとして国内外で活動。深月事務所代表、TR総合探偵事務所で心霊捜査担当。
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2024.10.02 20:00心霊実録! 日本の魔女が香港警察に逮捕される→魔女裁判へのページです。逮捕、香港、警察、裁判、スタンガン、魔女裁判などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで