オーストラリアの砂漠で“妖精の輪”が大量出現! 新型ミステリーサークルか?

■有力になった“サバイバル説”とは?

 妖精の輪の“大量出現”はナミビアにしかない独特の現象だと考えられてきたのだが、なんとオーストラリアの内陸部の砂漠地帯「アウトバック」でも確認されたのである。数百キロ平方メートルにも及ぶ一帯に、多数の妖精の輪が形成されていることが発見され、研究者を驚かせている。もちろん、ナミビア以外でこのような妖精の輪の“大量出現”が確認されたのは初めてのことだ。ではやはりこのオーストラリアでもシロアリが“犯人”なのだろうか。

fairycircles2.JPGオーストラリアの“妖精の輪”画像は「GeoBeats News」より

 ドイツのヘルムホルツ環境研究センター(UFZ)のチームがさっそくオーストラリア・ニューマンから南西15kmのアウトバックへ赴き調査をしている。調査チームは確かにここでも土壌中のシロアリの存在を確認したのだが、ナミビアの草原とは明らかに地質が違い、近くには鉄鉱石鉱山もあることから、全体的に硬い地質であることが明らかになった。“シロアリ説”の有効性が揺らぐものにはならないのだが、調査チームは新たな仮説をさらに詳細に検討することになった。その仮説とは草の“サバイバル説”だ。

 砂漠に近い過酷な環境で育つこのイネ科の草(Triodia属)のサバイバル能力はきわめて高く、この妖精の輪は時折降る雨や地中の養分を最大限効率的に摂取するための“布陣”であるというのである。いわばこの円形のバンカーは植物たちが生き残りをかけて自ら作り上げた貯水池=ダムなのだ。

 オーストラリアとナミビアの地質は大きく異なるのだが、どちらのケースでもこの“サバイバル説”は適用できるという。アウトバックのようなほとんど水を通さない硬い地質では、地表を流れる水を効率的に“囲い込む”ために、一方で水が染み込みやすいナミビアの地質では、地下水脈へと向かう雨水を最初に“吸い上げる”ために、この円形の布陣を敷いて雨を待っているのだという。個々の草たちの間の競争も熾烈で、もちろん円形の布陣の最前列を占めることができた個体が最も繁殖に有利になる。後方に追いやられた個体は、写真をみてもわかるように残念ながら枯れ果てていく確率も高いようだ。

 いずれにしてもこの“サバイバル説”も“シロアリ説”もさらなる調査・研究が必要だが、もしこの2カ所以外の場所にも妖精の輪の多発地域が発見されれば、大きく研究が前進するということだ。トカナ的には“UFO着陸跡説”も大いに気になるところだが、近所の空き地や雑木林などひょっとすると身近な場所で妖精の輪を発見できるかもしれない!?
(文=仲田しんじ)

「Fairy circles: A journey to solve the mystery」 「New Scientist」より


参考:「New Scientist」、「Unexplained Mysteries」、ほか

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