25万年前のアルミ製品が発見されていた?研究者困惑「古代UFOのパーツの可能性も」=ルーマニア

「古代宇宙船」の“アルミ製”部品が見つかったかもしれないという驚きのニュースが飛び込んできた。しかも、製造年代は25万年前である可能性まで浮上。世界中に衝撃が広がっている。


■複数の調査機関が「25万年前のアルミニウム」と判断

 英紙「Daily Mail」(10月20日)によると、1973年にルーマニアで発見されていた謎の物体が25万年前の“アルミ製品”であることが判明したという。当時のルーマニアは共産主義圏ということもあり、詳細が公開されなかったが、今月に入り複数の海外メディアが大きな関心を示している。

 問題の物体が発見されたのは、アイウド市近郊ムレシュ川近く。建設作業員が、地下10メートル付近で化石のようなものを3つ発掘したという。その後、地元の考古学者が調査したところ、3つのうち2つは1万年~8万年前に絶滅した哺乳類動物の骨だということが判明。しかし、3つ目の物体には奇妙な特徴があり、化石と同定することはできなかったという。材質が軽い金属であることと、人工物のような不自然な形状から、斧の先端部ではないかと一時的に判断された。

25万年前のアルミ製品が発見されていた?研究者困惑「古代UFOのパーツの可能性も」=ルーマニアの画像1画像は「Daily Mail」より引用
25万年前のアルミ製品が発見されていた?研究者困惑「古代UFOのパーツの可能性も」=ルーマニアの画像2画像は「Daily Mail」より引用

 しかし、クルジュ=ナポカ市の研究施設で再調査が行われると、驚きの事実が明らかになった。なんと、材質の90%はアルミニウムで、25万年前のものであることが分かったというのだ! アルミニウムが生産されるようになったのは、およそ200年前。25万年前にアルミニウムの精錬法が存在するはずがないが……。再々調査がスイス・ローザンヌの研究施設で実施されたが、結果に違いは出ず、研究者は頭を抱えたという。

 その後の追試では、400年~8000年前というデータも得られたそうだが、400年前のものだとしても、人類がアルミニウムを生産するより200年早かったということになる。

 さらに、研究者を困惑させたのは年代だけではなかった。その人工的な形状そのものが不可解ではあるが、最大の謎は側面と中央部の穴。まるで、何かをはめるために意図的に空けられたかのような形状をしている。本体が縦20cm、横12.5cm、高さ7cmとそれほど大きくもないこともあり、専門家からは、より巨大で複雑な機構のパーツではないかとの声もあがっている。

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