「ムー」編集長・三上丈晴の【ムー的書籍探訪】 第22回

40年前のUFO遭遇「甲府事件」に新事実判明! 背後にナチス、ルーン文字、四角窓の謎!

 懐疑派は甲府事件に関して、着陸した空飛ぶ円盤がアダムスキー型UFOであることに疑念を抱く。アダムスキー型UFOとは、コンタクティのひとり、ジョージ・アダムスキーが遭遇したUFOで、彼は搭乗者である金星人と会見したと主張する。だが、アダムスキーが撮影したUFO写真はトリックであるという指摘がなされた上、異星人が語る太陽系の惑星の環境が宇宙探査のデータとはまったく異なることから、今では会見そのものを疑問視する研究家も少なくない。

 しかし、その一方で、アダムスキー型UFOは世界中で目撃されている。アメリカのみならず、イギリスや日本でも報告がある。アダムスキーの会見とは別に、アダムスキー型UFOは実在するのではないかと考える人もいる。

 そうした中、近年、アメリカを中心に注目されているのがナチスUFOである。「ムー」2014年2月号の紹介にも書いたが、ナチス・ドイツが密かに開発していた円盤型飛翔体に、ハウニブー・シリーズがある。そのハウニブーIIIと、アダムスキー型UFOがそっくりなのである。頭部の突起を除けば、まったく同じ。偶然ではありえない。

 しかも、驚くことに、ハウニブーIIIの窓は丸ではなく、四角なのだ。まさに、これは甲府事件のUFO、そのものだ。ハウニブーの設計図には見られないが、ナチスUFOには、しばしばルーン文字が描かれた。ルーン文字とは北欧の古代文字で、ナチス・ドイツは神秘的な力が宿っているとして、積極的に取り入れていたのである。ひょっとしたら、甲府事件のUFOのボディに描かれていた文字はルーン文字だった可能性があるのだ。

 詳しくは「ムー」3月号の総力特集「ナチスUFOと異星人遭遇『甲府事件』の謎」を参照してほしいが、こうした日本のUFO遭遇事件も、ナチスUFOという視点から分析することで、まったく違った事件の構図が浮かび上がってくるのだ。

●三上丈晴(みかみ・たけはる)
1968年、青森県生まれ。学研「ムー」の5代目編集長。筑波大学を卒業後、学習研究社(現・学研)に入社。「歴史群像」編集部を経て、入社1年目より「ムー」編集部に所属。

●「ムー」
出版社:学研パブリッシング/発売日:毎月9日/税込価格:670〜690円/発行部数:7万部/概要:「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として、UFOや超能力、UMA、怪奇現象、オーパーツ、陰謀論など、オカルト全般を追求する情報誌。
公式HP<http://gakken-publishing.jp/mu/

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