スマホのデータから“世界一怠惰な国民”が判明! 世界111カ国を計測してわかった衝撃結果
例えば日本の場合、男女の活動格差はほとんどなく、結果として肥満率も低い。しかし米国やサウジアラビアでは女性は男性に比べ著しく活動量が低く、それゆえ肥満率も高いのだ。
■都市計画との関連
またこの調査で、歩行者を念頭に置いて計画・整備された都市は肥満を防ぐことがわかった。専門家はこの調査結果を使って「活動格差」を掘り下げれば、それは「体重をいかに減らすか」へのヒントにもつながると指摘する。
例として米国の69都市を歩きやすさで調べると、ニューヨークとサンフランシスコは最も歩きやすい都市であるが、反対にヒューストンとメンフィスは最も歩きにくく、移動に車が必要な都市である。当然であるが、より歩きやすい都市は老若男女、体重の軽重に関わらず、人々の歩く量が多い。また肥満の人は都市部より田舎に多いこともわかった。
東京や香港は公共交通網が発展しており車社会ではないので性別に関係なく通勤、買物等、日常的に動く機会は多い。一方、米国は車なしでは生活できない地域が多く、通勤や買い物も全て車で、1日に歩く距離は短い。おまけに食事も高カロリーときたら、これは太るなと言う方が難しいくらいだ。
またその理由は明らかでないが、「肥満率」の高い国では女性と男性の「活動格差」が大きいということも興味深い。これは各国でかなり生活様式が異なるので、要因は1つではないだろう。今後のさらなる研究が待たれる。
参考:「BBC」、「Daily Mail」ほか
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