450年前の地図に「UFOを手にしたマーメイド」がハッキリ載っていた! 陸地には身長3~4mの「パタゴニアの巨人」も!
■弓を持った「パタゴニアの巨人」が描写
地図の南米大陸の南端にはパタゴニアの表記があり、そこには弓をもった巨人の姿が描かれている。この巨人は「パタゴニアの巨人」、あるいは「パタゴン族」と呼ばれ、南米大陸南部のパタゴニア地方に伝承されている巨人神話の主役だ。
巨人神話の源になっているのは、現在のアルゼンチンのパタゴニアからチリ中南部に住む先住民族部族の総称であるテウェルチェ族(Tehuelches)で、地名にちなんでパタゴニア族とも呼ばれる。そして実際に非常に背が高いことで知られている。
マゼラン遠征隊に参加したイタリアの航海者、アントニオ・ピガフェッタがパタゴニアの海岸で身長3~4mもの巨人たちを目撃したことが帰国後に報じられている。
「とても背が高くて良い体格をしており、我々の頭は彼らの腰までしか届かなかった。大きな顔は赤く塗られており、目の部分が黄色くて、両方の頬の部分にハートマークが描かれていた。髪はまばらで白く染められていた。巧妙に縫い合わされた毛皮の衣服を身にまとっていて、服には獣の頭部や耳もついており、ラバほどのサイズの獣に見えた。首と胴体の部分はラクダの毛皮のようで、鹿の脚や馬の尾もついていた」(アントニオ・ピガフェッタの日記より)
足も同様に毛皮で覆われており、手には短くて重い弓を携えていたという。これらは、狩猟を生業としていたことを裏付けるものだ。当時、南米大陸を語る上で彼ら「パタゴニアの巨人」は欠かせない“登場人物”だったということだろうか。
■“空飛ぶ円盤”を手にしたマーメイド
巨人たちの立つ陸地から西南の海上には、マーメイドの姿が2つ描かれている。人魚伝説のマーメイドも中世を代表するクリーチャーである。
問題のマーメイドは2体のうちの下の方だ。なんとその手は“円盤”をつかんでいるのだ。円盤といっても決して平皿ではなく、中央部分がドーム上に盛り上がっているのだ。つまり“空飛ぶ円盤”型である。この物体はいったい何なのか。中世にこのような形状の物体があったのだろうか。
しかし良く見ると不思議な絵だ。この人魚は“円盤”を右手に持ち、船の方を見ていることになるが、ひょっとするとこの“円盤”を船に向けて投げつけようとしているのかもしれない。
しかしこのマーメイドは首の向きが曖昧で、もし“円盤”を覗き込んでいるのだとすれば、こうした優雅なポーズで使う物品に思い当たるフシはないだろうか。……“手鏡”があげられるかもしれない。しかし取っ手もなく中央が膨らんでいる手鏡がこの時代にあったのだろうか。とすれば、やはり空飛ぶ円盤型なのか。あるいはひょっとすると“オーパーツ”の可能性もある。地図の中にはほかにも食指を動かされるイラストがありそうだが……。
参考:「EWAO」ほか
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