夫婦別姓問題に新たな衝撃、米研究で判明! これまで語られなかった、男側へのマイナス影響が無視できないレベル!
今月、日本人夫婦が同性・別姓の選択をできないことを憲法違反だとして、ソフトウェア開発会社「サイボウズ」の青野慶久社長らが、国に220万円の損害賠償を求めて来年春にも提訴することを明らかにした。今後、選択的夫婦別姓制度を巡る議論がさらに過熱していくと見られているが、すでに夫婦別姓が法的に認められている国では、また別の問題が浮上しているという。
■夫婦の姓から垣間見るジェンダー差別
英紙「Daily Mail」(21日付)によると、米・ネバダ大学の研究者らの調査により、結婚後も夫の姓を名乗らない妻を持つ男性は、周囲の人から“女々しく”、“夫婦関係において妻より弱く”見られがちであることが判明したという。
我が国では夫婦同氏が原則とされ、慣例的に夫の姓を妻が名乗ることが多いが、西洋においても、夫婦別姓が認められていても、妻が夫の姓を名乗ることが習慣になっているそうだ。
とはいえ、日本においては夫婦同氏が法的に定められていることに対し、諸外国では夫婦別姓を選択できる場合が多いのだが、そんな時代にあっても、いまだに夫の姓に変更する女性が西洋世界にも多いという。
これまでの先行研究では、結婚後も夫の姓を名乗らない女性は自己中心的で野望に溢れ、独断的な人物に見られがちだということが分かっていたが、そのような妻を持つ夫がどのような印象を周囲に与えているかは今まで分かっていなかったそうだ。
■妻の姓が夫の印象を左右することが判明
そこで研究者らは、英米の139人の大学生を対象にアンケート調査を実施。結婚後も姓を変えない妻を持つ夫の性格を思うままに答えてもらったという。その結果、おうおうにして、そのような男性は、いわゆる男性のジェンダーイメージと反する印象を周囲に与えていることが明らかになった。
「人々は夫婦の姓選択から、その夫婦のジェンダー的な性格的特徴について、一般化された類推を行うことが今回の発見で分かりました」(ネバダ大学、レイチェル・ロブネット氏)
また、夫婦同姓の伝統に強く執着し、敵対的性差別主義者の傾向にある男性は、夫婦別姓の既婚男性を無力とみることで、強い否定的な反応を示していたそうだ。
「夫婦同姓の伝統はたんなる伝統以上のものです。普段問われることのないジェンダーロールの微妙な規範やイデオロギーを反映しているのです」(同)
冒頭で言及した「サイボウズ」の青野慶久社長は、結婚後に妻の姓に改姓したことで、社会的な不便さを感じたというが、夫が妻の姓を名乗っている夫婦が周囲にどのような印象を与えているかも気になるところだ。今後のさらなる研究に期待しよう。
参考:「Daily Mail」、「Huffington Post Canada」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊夫婦別姓問題に新たな衝撃、米研究で判明! これまで語られなかった、男側へのマイナス影響が無視できないレベル!のページです。結婚、夫婦、ジェンダー、夫婦別姓、姓名などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで