“日置市5人殺害事件”で逮捕された岩倉知広容疑者がヤバすぎる! 知人男性を“ラスボス”と思い込み…敵を倒すために修行!
平穏な田舎町が突如として連続殺人の舞台となった。鹿児島県日置市東市来(いちき)町の民家で男女5人が殺害された事件で、県警は近くに住む無職の岩倉知広容疑者(38)を殺人容疑で逮捕した。事件は6日午後3時45分ごろ、通報を受けた警察官が民家で3人の遺体を見つけて発覚。遺体はこの家に住む岩倉久子さん(89)の長男の妻・岩倉孝子さん(69)、孝子さんの姉の坂口訓子さん(72)、長男の知人で近くに住む後藤広幸さん(47)の3人だった。
3人は音信不通となっていた久子さんと、同居する久子さんの次男で容疑者の実父・正知さん(68)の安否を確認するためにこの家を訪れていた。県警によると、玄関近くの部屋の床で孝子さんと坂口さんが、少し離れた部屋の床に後藤さんが倒れていたという。さらに8日には行方不明となっていた久子さんと正知さんの遺体を、民家近くの山林で発見。遺体は性別の判断も難しいほど腐食が進んでいた。
殺人容疑で逮捕されたのは、久子さんの孫にあたる岩倉知広容疑者。高校を中退後、職を転々としたが続かず、15年近く引きこもり生活を送っていたという。近所では「危険人物」として認知されており、路上で長さ1m超の金属棒をブンブン振り回す姿が目撃されていた。捜査関係者の話。「金属棒2本を両手に持ち、さながら宮本武蔵にでもなったつもりで殺陣を1人で繰り返していたという。あまりにも異様な姿に道行く人は注意どころか、目も合わせなかったそうだ」。
そんななか、唯一注意していたのが亡くなった後藤さん。岩倉容疑者とは同じアパートに住んでいたという情報もある。「後藤さんは地域の風紀委員のような役割を果たしており、人望も厚かった。昨年2月には『(容疑者が)アパートの敷地内で鉄の棒を振り回して危ない』と県警日置署に通報している」(社会部記者)
同容疑者は駆けつけた警察官に金属棒を振り回す理由について「修行の一環でやっている」「いつ敵が襲ってくるかもわからない」と説明していたという。
こうして起きた今回の惨劇――。
亡くなった5人のうちの大半は司法解剖の結果、死因は首を締められたことによる窒息死と断定されたが、後藤さんには顔面に激しく殴打された痕があった。前出社会部記者は「岩倉容疑者にとって後藤さんは〝ラスボス〟だったのかもしれない。善意で久子さんの自宅に安否確認にいったのに、事件に巻き込まれるのは不条理としか言いようがない」と話す。
同容疑者は取り調べに淡々と答えているが、亡くなった方たちへの謝罪の言葉は現時点で発していないという。実の父親と祖母にまで手をかけた同容疑者の罪は重い――。
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