「予知夢」を最新科学で検証した結果がヤバすぎる! 時間は螺旋、未知の認知機構、量子の不思議な世界…
眠っているときに毎日のように見る夢。夢は昔から無意識、あるいは超自然的な何かからのメッセージであると考えられてきた。そして時々、夢の中で未来に起きる出来事や経験を先取りすることがあるという。このような、いわゆる「予知夢」を科学的に検証している人々がいる。オルタナティブメディア「Collective Evolution」からその研究についてご紹介しよう。
■予知夢を実験する
米国セイブルック大学の心理学者スタンリー・クリップナー教授は40年近く夢について研究してきた。予知夢も彼のテーマの一つで、過去に興味深い実験を行っている。
実験では、被験者は夜間に4~5回起こされて夢の内容を記録する。翌日、被験者はランダムで何らかの体験をさせられる(例えば鳥の動画を見るなど)。これを8日間繰り返す。そして夢の内容と翌朝の体験内容に一致がないかを調べるというものだ。
検証の結果、被験者が夜見た夢と翌朝の体験には、そのほとんどで一つ以上の一致が見られたという。つまり、被験者らは翌朝の体験を予期するような内容の夢を見ていたことになるのだ。
■なぜ予知夢を見るのか
予知夢がなぜ起きるのかを説明することは現代においても難しい。一つヒントとなりそうなのは、夢からすばらしい発想を得るような経験だろう。例えば19世紀の科学者アウグスト・ケクレは夢の中でウロボロス(蛇が自分の尾を噛んで環状になっている状態)を見て、ベンゼン環の六員環構造を思いついたといわれる。無意識が夢という形で啓示を与えることは珍しいことではない。
クリップナー教授は夢を見るメカニズムには未知の生物学的プロセスや認知機構が関わっていると考えている。その一例として双子が同じような夢を見ることを挙げ、そこには新しい何かがあるとにらんでいるようだ。
だが、予知夢とは潜在意識の中で予想していることを夢に見ているだけという説もある。例えば米国第16代大統領エイブラハム・リンカーンは、ある日、ホワイトハウスに棺が安置され、人々が「大統領は暗殺された」と涙ぐんでいるという不気味な夢を見た。そしてそれからわずか13日後、彼は本当に暗殺されてしまった。しかしリンカーンにとってみれば、暗殺は恐ろしい夢の再現ではなく、かねてからの懸念が現実になっただけだろう。彼はずっと以前から暗殺の恐怖に脅かされていた。
なお、最近では量子物理学と予知夢の関連が提唱されている。クリップナー教授も量子物理学における奇妙な時間の概念に注目し、夢の中では起きている間とは違う形で過去・現在・未来を捉えている可能性を指摘している。このような考えは北米の先住民や、シャーマンや霊媒の間でもよく見られるものだといい、彼らにとって時間はらせん状であり、そのらせんの中に人間や自然全てが巻き込まれているのだという。だから、未来を夢に見ることは全く不思議なことではないというのだ。
現代においても夢は不思議で神秘的な現象だ。自分の夢を記録してみて、その中から予知夢を探してみるのもいいかもしれない。
(編集部)
参考:「Collective Evolution」「Mother Board」ほか
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