幻覚剤DMTが見せる“機械エルフ”の正体とは?それは異次元に住む知的生命体なのか

イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 幻覚剤を服用した後に目にする光景はエイリアンが住む世界なのか――。ある生物化学博士は幻覚剤を摂取した後に高度な知的生命体に遭遇したと話している。

■幻覚剤「DMT」でエイリアンに遭える!?

 幻覚を引き起こす成分であるDMT(ジメチルトリプタミン)は南米の先住民族の宗教儀式で使用されるアヤワスカを含む何千もの植物に含まれている。

 生物化学の博士号を持ち、計算神経科学を研究してきたアンドリュー・ガリモア氏は、ガラスのパイプに少量のDMTの粉末を入れて吸った体験を話している。

「数秒以内に、通常の目覚めている世界は消滅し、完全に新しい、異星人の現実としか言いようのないものに置き換わります。非常に複雑で、超次元的であり、非常に豊かで、明らかに非常に知的で進化した存在が住んでいます」(ガリモア氏)

 DMTは現実を変えるのではなく、新しい世界、異質な現実に連れて行かれるという点で他の薬物と異なるとガリモア氏は主張し、DMTを摂取すると、脳は別の“覚醒世界モデル”を構築するように切り替わり、通常は知り得ない情報にアクセスできるようになるという。

 ガリモア氏はDMTは人間の脳の通常の活動では処理できないもの、つまり地球上の異次元に生きる存在を見えるようにするものだと考えている。

「どこかへ旅する必要はありません。意識がどこかへ移動すると言っているわけではありません。何らかの代替知能と相互作用している場合、DMTが何らかの方法で代替情報源を脳内へ取り込む必要があるだけです」(ガリモア氏)

 ガリモア氏は、DMT使用者との数多くのインタビューや交流の中で、小さな「機械エルフ(machine elves)」に遭遇した人々から話を聞いたという。

「おそらく最も有名なのは、多数の、くすくす笑う“機械エルフ”のような存在と、とても小さくて多数で活動し、一般的にきわめて活発で、生意気で、陽気で、いたずら好きな生き物たちです。彼らは不可能なものを歌で実現させる。彼らはある種の目に見える言語で話すのです」(ガリモア氏)

 ガリモア氏は著書『Death By Astonishment: Confronting the Mystery of the World’s Strangest Drug(驚愕の死:世界で最も奇妙なドラッグの謎に立ち向かう)』の中で、これらの生命体がどこにいるのかは分からないが、そこは我々の宇宙よりも何兆年も古くからある領域であり、我々よりも何十億年も進化しているという感覚があると述べている。

アンドリュー・ガリモア氏 画像は「Daily Mail」より

 彼は進化した存在が発見される「空間」は、まるで二次元世界に住んでいた人が突然三次元空間にアクセスできるようになったかのような「高次元構造」のように感じられると語った。

 ガリモア氏は現在、DMTの研究に全力を注いでおり、DMT体験が人々を「どこ」へ連れて行くのかをいつか完全に理解したいと語る。

「私たちの宇宙とこの場所の関係は分かりません。何らかの形で平行しているのかどうか、あるいは私たちが高次元構造の低次元的な一片のようなものなのか。この場所がどこにあるのか、そして私たちとこの場所の関係性も分かりません」(ガリモア氏)

 はたしてDMTは高度な知的生命体が住む世界に誘うガイド役として機能するドラッグなのか。そして「機械エルフ」は我々に何を語りかけてくるのか。ユニークで斬新過ぎるともいえるガリモア氏の理論だが、今後の研究の進展を興味深くチェックしていきたい。

参考:「Daily Mail」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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