570円でブッ飛ぶ最凶ドラッグ「ペイント」が米若者の間で流行中! 不気味な赤い粉、原料はヤバすぎる謎成分
米カリフォルニア州サクラメント郡シトラス・ハイツのメサ・ベルデ高校は、生徒数800人余りの小さな公立高校だ。しかし今回、不名誉な事件で全米にその名を轟かせてしまった。新しいストリート・ドラッグが校内で蔓延していることがCBSニュースで大きく報道されたのだ。
■公立高校で売買されていた安価なドラッグ「ペイント」
同校の関係者は、校内で生徒が「ペイント」と呼ばれる新しいストリート・ドラッグを密かに販売していることを保護者への手紙で警告した。
「ペイント」は、サイケデリックス効果のある錠剤で、中毒性が高いことが知られており、1錠たったの5ドル(約570円)で売られている。このドラッグについて学校関係者は「赤や茶色の粉が入った透明な錠剤カプセル」と説明している。しかし、この手のストリート・ドラッグは、どんな化学物質が含まれているかわからないため、極めて危険である。
学校関係者は親に子供との会話を促し、子供たちにストリート・ドラッグの危険性を教えるように求めている。
メサ・ベルデ高校生2年生の息子・チッパーを持つ母親、ネイション・カラマッツァはCBSのインタビューに「(息子の)すぐ近くで売られているものを信じることができない」と答えている。
そして、「いったい子供たちは、どうやってそれを手に入れているの?」と彼女は言う。「誰かがストリート・ドラッグを、わざわざこんな小さな学校に持ってきたと考えると本当に怖いわね」とも語る。
チッパーは、「自分は(ドラッグの売買を)持ちかけられられなかったけれど、売ろうとされたという友だちの話は聞いた。誰かが自分に売りつけようとしたらどうなるだろう、と考えると怖いよ。自分は断る」と答えた。
同高校の2年生の娘を持つ母親、ジャミラ・レンもインタビューでこう話す。
「私たちは、若者たちが制御不可能だと感じています。手がつけられない状態なのです」
■10代の薬物乱用者の増加は大きな社会問題
そして11月5日、シトラス・ハイツ警察は「ペイント」と呼ばれる新しいストリート・ドラッグを高校で販売した罪で少年を逮捕したと発表した。
警察は少年の年齢を考慮し、その身元を公表しなかった。当局は「違法薬物は頻繁にブランド変更され、さまざまな名前と形状で販売されているため、識別が難しい可能性がある」と述べる。そして押収された物質は犯罪研究所に送られ、テスト結果を待っていると説明した。
米国で薬物乱用者、特に10代の薬物乱用者の増加は大きな社会問題となっている。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、なんと米国では2019年に7万人近くが薬物過剰摂取によって死亡したという。
精神向上薬には、違法薬物と処方箋による薬の両方が含まれるが、米国の高校3年生では10人に2人近くが処方箋なしで処方薬を使用しているという報告があるなど、歯止めが効かない実態も判明している。
米国疾病予防管理センターは、10代でそれらの薬物を使用すると成長と脳の発達に影響を及ぼす可能性があり、成人後の健康問題にも影響する可能性があると述べている。
特にストリート・ドラッグは安価だが、ガソリン、ペイント希釈剤、アルコール、トイレ洗剤など、医薬品以外のとんでもない物質を添加して密造される危険極まりない物質だ。
今回のケースは高校生だったが、ドラッグが蔓延する地域では、子供たちは小学校3年生ごろから、これらのストリート・ドラッグに手を出し始める。「お菓子パーティー」と称して、家からこれら色とりどりのストリート・ドラッグを持ちより、手あたり次第に口にするという。そのため米国小児科学会は、小学校3年生から薬物検査を推奨しているほどである。
これらのドラッグが、成長途上の子供たちの頭脳と身体に及ぼす害を考えると実に恐ろしいことである。
参考:「CBS Sacramento」、「Daily Mail」、「FOX News」、ほか
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