夜の公園に“警察官の幽霊”が出没…? 韓国警察が導入した「ホログラム警察」が不気味すぎる

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画像は「YouTube」より

 韓国の首都ソウルで、犯罪防止の切り札として等身大の「ホログラム警察官」が試験導入され、話題を呼んでいる。夜の公園に浮かび上がるその姿は、市民に安心感を与える一方で、「警察官の幽霊みたいだ」と人々を困惑させている。この奇妙な取り組みの成果と、その未来とは。

ソウルの夜に立つ“幽霊警官”

 毎晩7時から10時、ソウル市中区の公園に、身長170cmを超える制服警官の姿が現れる。彼は「緊急時は警察がすぐに対応します」「監視カメラが至る所にあります」と辺りを警戒する。しかし、これは生身の人間ではない。ハイテク企業が開発した、3Dホログラムによって映し出されたホログラム警察官なのだ。

 この取り組みは、市民に心理的な安定感を与え、犯罪を未然に防ぐことを目的として昨年10月から試験的に導入された。その狙いは物理的な力ではなく、「見られている」という意識を植え付けることによる心理的な犯罪抑止である。

犯罪率22%減、その驚くべき効果

 この奇妙な警官の効果は数字となって現れた。ソウル市警察庁によると、ホログラム警察官の設置前後で同期間を比較したところ、公園周辺の犯罪発生件数が約22%も減少したという。これは統計的にも有意な結果であり、警察関係者は「市民の体感安全度を高め、犯罪に対する心理的な予防効果を持つ、スマートなセキュリティ装置として定着しつつある」と高く評価している。

 警察は、この技術が直接犯人を逮捕することはできないと認めつつも、その防犯効果と安心感の醸成には大きな手応えを感じており、今後もAI技術を取り入れた犯罪予防活動を拡大していく方針だ。

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画像は「Oddity Central」より

警察は絶賛、しかし市民の反応は「現代版かかし」

 当局が手放しで賞賛する一方で、一般市民の反応は少し冷ややかだ。

 警察関係者は「近くで見れば本物の人間ではないことは明らかだが、警察がいるという認識だけで、大きな抑止力になる」と分析する。しかし、ネット上ではこのホログラム警察官を「現代版のかかし」と揶揄する声が相次いでいる。

 さらに、「警察官の幽霊が徘徊しているなんて、気味が悪い。怖くて公園に近づかなくなったから犯罪が減っただけでは?」といった皮肉めいたジョークも飛び交う始末だ。「一体何を考えているんだ」という書き込みもあり、その奇妙な見た目が人々に与える印象は、必ずしもポジティブなものだけではないようだ。

 未来のセキュリティを担うテクノロジーとなるか、それともただの奇妙なオブジェとして終わるのか。韓国警察のユニークな挑戦は、まだ始まったばかりである。

参考:Oddity Central、ほか

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