日本が報じない“安田純平さん解放の裏”をシリア人ジャーナリストが暴露! カタールは資金出さず「解放命令」のみ!?(インタビュー)

日本が報じない安田純平さん解放の裏をシリア人ジャーナリストが暴露! カタールは資金出さず「解放命令」のみ!?(インタビュー)の画像3画像は、「Wikipedia」より引用

■カタールは救世主、だったのか!?

ナジーブ  これも日本のメディアの事実誤認です。ほとんどのメディアでカタールが身代金を支払ったことを前提に報じられていますが、そのような証拠はありません。そもそも、先程申し上げましたように、拘束したのはカタール寄りの武装勢力です。カタールの命令によって安田純平さんを拘束することも、解放させることもできたのです。

 10月2日、サウジアラビアの反体制ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコのサウジアラビア領事館内で殺害されましたよね。現在、サウジアラビアは世界中から非難を浴びています。このタイミングに乗じて、カタールは自国がサウジアラビアに比べて人道的なのだというPRをしたかった可能性はあるでしょう。

日本が報じない安田純平さん解放の裏をシリア人ジャーナリストが暴露! カタールは資金出さず「解放命令」のみ!?(インタビュー)の画像4ナジーブ・エルカシュ氏

――ところで、安田さんは拘束されていた武装集団に「24時間動いてはいけない、缶詰を渡されても缶切りを使ってはいけない、水浴びをしてはいけない、足を伸ばして寝てはいけない」などの拷問は受けたものの、殴る・蹴るといった直接的暴力は受けなかったそうですね。痩せ細って白髪で帰国しても、健康状態はそれほど悪くないように見えた安田さんに対して、インターネット上では「本当に拉致されていたのか?」と疑う声まで浮上しているようです。その点についてはどう思われますか?

ナジーブ  大切な取引材料ですから、命にかかわるような暴力はふるわないのです。


 ナジーブ氏が明かしてくれた話が真実ならば、日本の報道は固定観念によって大きく歪められてしまっていると言えそうだ。無事に帰国した安田純平さんに対してバッシングが巻き起こっているが、(本人の注意力に問題はあったとしても)身を挺して取材するジャーナリストたちの存在がないと、現地の実情は理解できない部分もあるはずだ。

 同イベントを主催した映画監督・芸術家の増山れな氏も、「夫が戦場ジャーナリストなのですが、フリーのジャーナリストって取材資金も自腹で本当に大変です。それなのに批判ばかりされていて、次代を担う者がいなくなってしまうことが心配です。もっとフリーのジャーリストを応援するシステムがあってもいいのではないか」と心の内を明かした。

(取材・文=深月ユリア)

後編では、ナジーブ氏がアサド政権とイスラエルの秘密のつながりを暴露!


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ナジーブ・エルカシュ
1973年シリア生まれ。レバノンのベイルートアメリカン大学卒業(心理学専攻)。英国のロンドンフィルムアカデミーで映画制作を学び、1997年に来日。東京大学大学院、名古屋大学大学院にて映画理論を研究、日本映画のヌーベルバーグ、主に今村昌平を専門にした。制作会社リサーラ・メディアの代表として1998年から日本や北東アジアを取材し、アルアラビーヤやクウェート国営TV、オマーン国営TV、ドバイTV、フランス24、アシャルク・アルアウサト新聞など、アラブ諸国やヨーロッパのメデイアに取材を配信。東日本大震災以降、東北を集中的に取材。BS-TBS【外国人記者は見た!】レギュラーゲスト、『NEWS ZERO』、『テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース』、『カツヤマサヒコSHOW』などに出演。アラブ・アジア・ネットワーク(A-Net)の代表として、文化交流の分野でも活動している。2005~08年に東京で開催されたアラブ映画祭(国際交流基金主催)や山形国際ドキュメンタリー映画祭のアドバイザーを務め、2008年には東京でアラブ・フェスティバルを主催し、アラブのジャズ音楽やアニメオタク文化を紹介した。愛知万博、上海万博、韓国の麗水万博では、参加したアラブ諸国の報道事業を担当。2020年に開催される東京五輪とドバイ万博を通じて、五輪や万博などメガイベント分野におけるパブリック・ディプロマシーのあり方を考えている。2006~07年には駐日クウェート大使館における教育・文化事業を担当した。
・ リサーラ・メディア公式ホームページ https://risala.tv/
・ 公式ツイッター @tawattor


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深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血をひき、魔女占い師・魔女優・オカルトライター・ホラー映画プロデューサーとして国内外で活動。深月事務所代表、TR総合探偵事務所で心霊捜査担当。最新刊『世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに』(明窓出版)大好評発売中!

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