――『クレイジージャーニー』で紹介された、銃口を向けてきたギャングを正面から捉えたショットですが、司会の松本人志さんも「引き金に指かかってるやん!」と驚愕していました。
伊藤 あれは、あらかじめ交渉して撮影したから、実は全然怖くなかったんです。それに彼らの生態はよくわかってるつもりだし、ちゃんと彼らのルールさえ守っていれば意外と信頼できる人たちなので。ほかにも、あの時に一緒に撮ったギャングたちが並んでる写真とか「ちょっとポージングさせすぎたな」と思って、本当はこの写真集に入れるのをやめようか悩んだんです。自分のスタイルは、大体ドキュメンタリーと演出が7対3くらいだけど、あの写真にはちょっと演出が多いような気がして。でも、出版社の人が入れて下さいって言うから、結局入れることになりましたね。