――絶体絶命じゃないですか!
伊藤 もう、下っ端の少年とか目が充血してたり、ホントに怖かった。でも、ボスはわりと落ち着いてる感じで。ポルトガル語で「ちゃんとここで暮らしていて、友達もいるんだ」ってことを説明して撮った写真も消したら、それで解放されたし、ちゃんとカメラも返してくれた。でも、もしあそこで恐怖のあまり逃げ出しちゃったりしてたら、後ろから撃たれたかもしれない。(こちらも冷静さを失わず)正直に話せば、向こうも安心するんじゃないかな? それに彼らと同じ言葉で状況を説明できたことも、(英語などで話すより)相手の理解を得やすい面はあると思う。