フェイスブックやツイッターは“アカウントを持っていない”人の個人情報も入手していた! 驚愕手口が判明、研究者「もう隠れ場所ない」

 2018年3月、世界最大のソーシャルメディアであるFacebookは、英国のコンサルタント会社「ケンブリッジ・アナリティカ」社が選挙広告のために何百万もの米国ユーザーに関するデータを不適切に取得していたことを明らかにした。続いて9月には、ソフトウェアの欠陥が原因で、Facebook社から最大5000万人分ものアカウント情報が流出した件も記憶に新しい。それを機に、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアから退会する動きも盛んになった。

フェイスブックやツイッターはアカウントを持っていない人の個人情報も入手していた! 驚愕手口が判明、研究者「もう隠れ場所ない」の画像1Daily Mail」の記事より


■ユーザーが次に書く単語を64%の精度で予測

 現在、ソーシャルメディアのユーザーにとって、それらのサイトのデータ収集方法、そしてユーザーが個人情報を十分に管理できるかどうか――は、最も注目される点である。

 ところが今回、米バーモント大学と豪アデレード大学が共同で『Nature Human Behavior』誌に発表した研究によると、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアサイトは、アカウントを“持っていない”人物に対しても、驚異的な量の情報を取得できるという。

 この研究でわかったのは、ある人物に関する情報を推測するためには、その人物が1回でも連絡を取った相手先8~9人にアクセス出来ればよいということだ。

「ソーシャルメディアであなたのプライバシー管理をしているのは、実はあなただけではない」と、この研究を主導したバーモント大の数学者ジム・バグロー氏は述べる。バグロー氏は、ユーザーの友だちや知り合いも、自分のプライバシーに大きく関与しているという。

フェイスブックやツイッターはアカウントを持っていない人の個人情報も入手していた! 驚愕手口が判明、研究者「もう隠れ場所ない」の画像2この研究でアルゴリズムは各ユーザーを調べ、次に記す単語の予測の計算をした 「Daily Mail」の記事より

 この研究を行う上で、バグロー氏と彼のチームは確率・統計理論を用いて、約1万4000人のユーザーによる3000万件以上のTwitterの投稿データを分析した。この調査ではTwitterに焦点を絞ったが、Facebookでも同様に調査可能だとバグロー氏は言う。

 機械学習のアルゴリズムは、そのユーザー自身、そしてユーザーが最も頻繁に交流した人々の投稿に基づき、そのユーザーが次に書く可能性がある単語を64%の精度で推測できることを発見した。

 この調査によると、ユーザー自身の投稿ではなく、ユーザーが交流した人々の投稿だけがアルゴリズムに与えられた場合でも、その精度はたった3%低くなるだけで、61%の精度で推測可能だという。

 そして、対象人物がアカウントを持っていない場合、アルゴリズムがその人物の行動予測に必要なのは、その人物が持つ8~9人の連絡先であり、そこから情報を引き出すことができる事実も同研究によって判明した。すなわち、たとえ対象となる人物の個人データがなくても、その人物の友人や「つながっている」人物が投稿した内容を入手すれば、その個人に関する情報を得るのに必要な「潜在予測精度」のうち95%が得られるという。

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