フェイスブックやツイッターは“アカウントを持っていない”人の個人情報も入手していた! 驚愕手口が判明、研究者「もう隠れ場所ない」
■「SNSに隠れる場所はない」
この研究の共同研究者であるアデレード大学のルイス・ミッチェル氏は、「ソーシャルネットワークの中に隠れる場所はない」と話す。そして、友人や連絡先によって共有されるその人物の支持政党から購買行動、そして好きなテレビ番組等の情報は「その人の生活の多くの側面を推定するために使用される可能性がある」とバグロー氏が加える。
ソーシャルネットワークには、情報が非常に堅固に埋め込まれている。そのため、たとえ個人がソーシャルメディアを完全に放棄した場合でも、社会的関係からその個人のプロファイルが可能であると研究者らは指摘する。
さて、この驚くべき研究結果に対する企業側の反応だが、Twitter社はコメントを発表していない。しかし、Twitter社のグローバルデータ保護責任者ダミアン・キーラン氏は、昨年9月の米国議会で「プライバシーは基本的権利であると考えている」と述べている。
一方、ユーザーの行動に基づき、コンテンツや広告の調整を行っているFacebookだが、「Facebook以外のユーザーに関するプロフィールは作成していない」と報告している。そして、TwitterとFacebook社双方ともポリシー上、ユーザーは自分のアカウントに関連するデータと情報を制御および削除できると強調している。
SNSで他者とコンタクトを全くしないという人は、そもそもサービスの成り立ちを考えれば少数派であると思われる。私たちはソーシャルネットワークの前では、自分のプライバシーを保つ術はないも同然なのだ。SNSは非常に便利なツールであり、無料で使用できることから、あっという間に社会に浸透した。しかし、「タダより高いものはない」という慣用句を今一度思い出したい。
(文=三橋ココ)
参考:「Daily Mail」、「Nature」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊フェイスブックやツイッターは“アカウントを持っていない”人の個人情報も入手していた! 驚愕手口が判明、研究者「もう隠れ場所ない」のページです。Facebook、Twitter、三橋ココ、プライバシー、個人情報、情報流出、漏洩などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで