■笠井爾示が思う兎丸愛美の写真人としての才能
笠井:「様々なモデルさんがいますが、兎丸は写真に対しての愛情と言葉が伴っているんです。綺麗に撮られたいというモデルさんが多い中で、彼女は写真の本質を冷静に見ているんですね」
兎丸:「私にとって、写真を撮られることは誰かに見てもらいたいとか、誰かと繋がりたいとかではないんです。それよりも自分を大切にしたい。我儘に思われるかもしれませんが、本当のところは自分のことしか考えていません。写真集も私が出したいっていう気持ちが強いから出して頂けるのに喜びを感じてるんです……。爾示さんにとっての写真って何ですか?知りたいです」
笠井:「俺にとっては写真は完全に日記かな?」
兎丸:「日記……。私もそうかも知れません。【生きていた証】って言ったら仰々しいんですけれど、写真を後から見返すのが好きなんです。見返した時にすごく安心するんですよ。ちゃんと生きていたんだな私、だから今の自分がいるんだなって。あと、私、写真があまり楽しいって思ったことないんです」